以下が本日の市場で注目される3つのことである。
1、コストコの決算報告、スターバックスのインベスターデイ
今日の市場閉場後にいくつかの大手企業が決算報告を行う。
小売業で有名なコストコホールセール(NASDAQ:COST)が決算報告を行う予定であり、アナリストは1.62ドルの1株当たり純利益と345億ドルの売上高を予想している。
同社は先週に、第1四半期の既存店売上高が8.8%上昇したことを報告した。
アドビ (NASDAQ:ADBE)も決算報告を行う予定であり、1.89ドルの1株当たり純利益と24億ドルの売上高が予想されている。
アンダーアーマー(NYSE:UA)のインベスターデイの報告によって、昨日に同株は大幅に下落した。これを受けて、投資家はインベスターデイや決算発表などのイベントに対して警戒している可能性がある。本日はスターバックス(NASDAQ:SBUX)とデルタ航空 (NYSE:DAL) がインベスターデイを開催する予定である。
2、失業保険受給申請件数の減少が予想されている
週間失業保険受給申請は、日本時間午後10時30分に公開され、経済指標の焦点になるだろう。
エコノミストは、失業保険申請件数が22万6000件を僅かに下回ることを予想している。
輸入・輸出物価指数も同時刻に公開される予定である。
11月の輸入物価指数は1%、輸出物価指数は0.1%の低下が予想されている。
3、ECBによる政策金利:メイ英首相は困難に直面している
株価指数先物をみると、欧州での出来事が米国株式市場へ迅速に織り込まれていることが分かる。
投資家はテリーザ・メイ英首相の不信任決議の後、ブレグジットの進展に注目し続けるであろう。(追記:メイ英首相の続投が決定された)
日本時間午後9時45分に、欧州中央銀行(ECB)は政策金利を発表する予定である。金利の変更は予想されていないが、10時30分に行われる記者会見に注目するトレーダーは多いだろう。
また、株式トレーダーだけでなく、商品トレーダーもECBの政策金利に注目している。金先物が上げ相場であることは、欧州経済の不確実性が高く、成長が鈍化していることを示している。
テキサス州アディソンの Dillon Gage Metals社の副社長は「欧州の一部のエコノミストは密かに景気後退という言葉を使い始めている」と述べた。