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イグニス Research Memo(5):2019年9月期はVR事業への積極投資を継続しつつも、増収増益を見込む

発行済 2018-12-26 15:25
更新済 2018-12-26 15:40
イグニス Research Memo(5):2019年9月期はVR事業への積極投資を継続しつつも、増収増益を見込む
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■業績見通し

2019年9月期の業績予想についてイグニス (T:3689)は、売上高を前期比23.1%増の6,000百万円、営業利益を30百万円(前期は2,532百万円の損失)、経常利益を10百万円(同2,571百万円の損失)、親会社株主に帰属する当期純利益を5百万円(同2,651百万円の損失)と増収増益により、大幅な損益改善(黒字転換)を見込んでいる。


売上高は、「ぼくとドラゴン」(ネイティブゲーム)が逓減傾向で推移するものの、足元好調な「with」(コミュニティ)の成長加速が増収に大きく寄与する見通しである。
一方、新作ゲーム「でみめん」については、女性ユーザーをターゲットとしたコアなファン層の取り込みを狙ったゲームを展開する模様。
また、VR事業(エンターテインメント)についても、各種IP展開による販売収入(ライブ、音楽配信、CD販売、ファンクラブなど)と「INSPIX」の展開による手数料収入の両面からマネタイズの形が見えてくるものの、本格的な売上貢献には慎重な見方をしているようだ。


一方、損益面では、積み上げ型収益モデルである「with」の伸長により収益性は大きく改善に向かう一方、VR事業への積極投資を継続することから、利益水準はまだ低位にとどまる見通しである。
具体的には、「with」や「ぼくとドラゴン」など既存プロジェクトで稼いだ利益(約10億円)をVR事業への投資に振り向ける計画のようだ。


なお、2019年9月期は、高い目標を掲げている中期経営計画の達成に向けた発射台として位置付けされる。
したがって、業績面での回復はもちろん、検査工程の自動化(AI)や医療プロジェクト(VR事業)、医療機関向けSaaSなど、これまで取り組んできた新規事業の収益化に向けた具体的な道筋にも注目したい。


(執筆:フィスコ客員アナリスト 柴田郁夫)

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