米主要銀行の堅調な四半期決算報告により米国株式市場が上昇したことを受けて、17日朝の取引でアジア株式市場は上昇を見せた。
日本時間午後1時4分、上海総合指数と深セン総合指数はそれぞれ0.5%高、0.1%高であった。香港ハンセン株価指数は、0.4%高であった。
16日、中国人民銀行は5600億元を金融システムに供給した。
同銀行はウェブサイトにて、「納税のピーク期」を迎えて金融システム全体の流動性が「急速に低下している」と述べている。
他にも、中国政府は小企業や公共支出を支えるための減税を行うとも発表した。
このような資金供給や減税を行うのは、今月初めに公表された同国の貿易統計や製造業購買担当者景気指数(PMI )が不調であったことが要因だと考えられる。
同時に、16日に米超党派議員がファーウェイ・テクノロジーズに対して米国製半導体の輸出を禁ずる法案を提出した後、ファーウェイ・テクノロジーズは注目を集めた。
ウォール・ストリート・ジャーナルが関係筋の話として、同社が米国の取引相手から企業秘密を窃盗したとの疑惑を連邦検事が調査している、と報じている。
KOSPIは0.3%高であったが、日経 225は0.1%安となった。
豪ASX 200も0.3%高だった。
ゴールドマンサックス(NYSE:GS)とバンク・オブ・アメリカ (NYSE:BAC)は四半期決算報告において予想を上回り、米株式は上昇した。
予想通り、英議会はテリーザ・メイ英首相に対する内閣不信任案を否決した。
15日、英下院にてEU離脱(ブレグジット)をめぐる採決が行われ、賛成202票、反対432票で否決された。多くの投資家は敗北を予想してはいたが、ここまで大差が出るとは思っていなかった。
3月29日までに何も合意されなければ、英国はEUから「合意なき離脱」をすることになり、深刻な経済的リスクが生まれることになる。