米小売売上高が約10年間で最大の下落幅を見せたことを受け、米株式市場は下落した。これにより、15日午前のアジア市場株式は下落した。
上海総合指数と深セン総合指数は日本時間正午にそれぞれ0.6%、0.3%下落した。 香港ハンセン株価指数は1.6%安だった。
KOSPIは1.5%安だった。サムスン電子(KS:005930)とSKハイニックス(KS:000660)は2%以上下落した。
日経平均株価は1.3%安で、豪ASX 200は0.2%高だった。
中国国家統計局が15日に発表したところによると、中国消費者物価指数は前年比で1.7%上昇した。これは予想の1.9%を下回った。
一方、生産者物価指数は前年比で0.1%上昇し、予想されていた0.2%の上昇を下回った。
また、12月分の米小売売上高が予想を大幅に下回ったことを受け、米株式は下落した。
小売売上高は12月に1.2%下落し、これは2009年9月以来最大の月間下落幅である。
米中貿易戦争に対する不安感も市場心理に圧力をかけた。ブルームバーグによると、米国と中国の関係者は協議に進展がほとんど見られないと述べている。その報道によると、中国経済立て直しに関連する問題に対して意見の相違が見られ、その相違を埋めることができないでいるという。
このニュースは、ドナルド・トランプ米大統領が協議は「とても上手く」進んでおり、合意に至るようなら関税引き上げ期限を延長してもいいと言っていた1日後に報道された。
ロバート・ライトハイザー米通商代表部(USTR)代表とスティーブン・ムニューシン米財務長官は14日に劉鶴中国副首相と会談を行った。サウスチャイナ・モーニング・ポストによると、ライトハイザーUSTR代表とムニューシン財務長官は15日に習近平中国国家主席とも会談を行う予定だという。