25日の中国株式市場は5%以上上昇。ドナルド・トランプ米大統領は、中国との貿易協議において「構造問題などで十分な進展があった」として、3月2日を予定していた中国製品の関税引き上げを延期すると表明した。
日本時間午後3時33分時点で、上海総合指数と深セン総合指数はそれぞれ5.3%高、5.2%高となっている。
香港のハンセン指数は0.5%高となっている。中国通信機器大手のZTE(HK:0763)は2.7%高となっている。
24日にトランプ大統領はTwitterで、3月2日に予定していた対中関税引き上げを延期することを表明した。
「知的財産権の保護や技術移転、農業、サービス、通貨など重要な構造問題を巡り、中国との貿易協議で十分な進展があったと報告できることを喜んでいる」とトランプ大統領は述べた。
また、「私は3月1日を予定していた中国製品の関税引き上げを延期するつもりである。協議がさらに進展した場合、最終合意のために習国家主席との首脳会談を(米南部フロリダ州の別荘)マララーゴで開くだろう」と付け加えた。
24日までのワシントンでの貿易協議を終えて、トランプ大統領は上記の発言をした。
トランプ大統領によるポジティブなツイートにも関わらず、通貨合意を施行する際の詳細までは合意に至っていないことをブルームバーグは報じた。
関係筋によると、中国が人民元相場を切り下げないという公約を確実に実行することを米国は望んでいるとのこと。
トランプ大統領は、競争上の優位性を保つために人民元を故意に切り下げているとして中国を非難してきた。
他方、日経平均株価は0.4%高となっている。
韓国のKOSPIは、2回目となる米朝首脳会談を前にほぼ横ばいの2232.56となっている。
トランプ大統領はベトナムで行われる首脳会談へ向けて、「金正恩委員長は、核兵器がなくとも北朝鮮が早急に経済大国となれることを誰よりも知っている」と週末にツイッターで述べた。
また、オーストラリアのASX 200は0.3%高となっている。