3月1日のアジア株式市場はまちまちであった。米朝首脳会談において合意に至らなかったため、韓国総合指数は前日比約2%安となった。
今回のトランプ米大統領の行動は予想外であり、両国は今週ベトナムで行われた会合で専門家は「良い結果が期待できる」と発言していた。金正恩委員長が北朝鮮への制裁の解除を求めた合意計画に対して、トランプ大統領は合意を中止したとCNBCは報じた。
同氏は会談後の会見において、「北朝鮮は我々が望んでいた大規模な非核化に意欲的であったが、我々はすべての制裁解除には至らなかった」と発言し、会談は「非常に良好」な形で終わったと締めくくった。
サラ・サンダース政治補佐官は、「両首脳は非核化や経済成長について様々な議論を行った」と発言した。そして「今回は合意には至らなかったが、両国は次の会談に期待している」と付け加えた。
韓国の株式市場は休日により、本日は休場となっている。
2月の財新/マークイットPMI指数は49.9と、予想の48.5と先月の48.3ともに上回ったため、中国上海総合指数と深セン総合指数はそれぞれ0.9%高となった。しかし2月PMIは50を下回っており、景気は悪化水準にある。
ラリー・クドロー大統領経済顧問はCNBCの取材に対して、米中貿易協議は「かなりの」進展が見られると発言したことで、本日の中国株の下支えとなった。同氏は「米国は歴史上素晴らしい合意に向かっていると私は思う」と発言した。
香港ハンセン指数は0.7%高となった。
日経平均株価は、2月製造業PMIが直近2年半で急減したものの、1.2%高となった。
季節調整済みマークイット/Nikkei製造業PMIの確報値は48.9と、速報値の48.5を僅かに上回るも、1月の確報値50.3を割り込んだ。
オーストラリアASX200指数は0.6%高となった。