中国国営の新華社通信は米中間で貿易協定に関して「具体的な進展」を遂げたと報じた。この報道に続き18日のアジア株式市場は前場で上昇した。
日本時間午前11時36分時点で、中国の上海総合指数は1.1%高、深セン総合指数は1.6%高、香港のハンセン指数は1%高となっている。鉄道企業の香港鉄路(HK:0066)は、システムテスト中に2つの車両が衝突事故を起こしたことを受けて0.8%安となっている。
日本の財務省は2月の輸出が3ヶ月連続で減少していることを発表した。しかし、 日経平均株価は0.7%高となっている。
2月の輸出は1月の前年同期比8.4%減に続いて1.2%減となっており、予想されていた0.9%減を下回った。
一方、複数のメディアは15日、東京証券取引所は約3分の1の企業を東証1部から降格させる可能性があることを報じた。
東証は株式市場の構造改革に向けてパブリックコメントを検討している。ブルームバーグによると、今回の改革は、市場を合理化してより多くの投資家を呼び込むための取り組みの一環であり、数百の企業が東証1部から降格となる可能性がある。
韓国のKOSPIは0.1%高、オーストラリアのASX 200は0.2%高となっている。
これらのアジア株式市場の上昇は、新華社通信による米中貿易協議に関する報道に続いている。
中国の劉鶴国務院副総理はスティーブン・ムニューシン米財務長官やロバート・ライトハイザー通商代表と14日に電話会議を行ったと報じた。
一方、投資家は20日のFOMCを注視している。FRBは金利を変更せず、2019年の利上げ見通しが1回へと下方修正されることが予想されている。
FRBはバランスシート政策を年内に終了することを発言する可能性があるとアナリストは述べている。