9日のマザーズ指数は小幅ながら3日続伸となった。
前日の米株式市場においてハイテク株比率の高いナスダック総合指数が続伸した流れを引き継ぎ、東京市場でもテクノロジー関連の多いとされるマザーズ市場には朝方から買いが先行した。
その後は、前日の取引時間中に外傷性脳損傷を対象疾患として開発を進めている再生細胞薬「SB623」が厚生労働省から「先駆け審査指定制度」の対象品目の指定を受けることになったと発表したサンバイオ (T:4592)に利益確定の動きがみられると、マザーズ指数も一時マイナスに転じる場面があった。
一方で、同社以外の指数インパクトの大きいバイオ関連中心に引き続き関心が向かう地合いが継続したことから、大引けにかけてのマザーズ指数は前日終値を挟んでの動きが続いた。
なお、売買代金は概算で1494.03億円。
騰落数は、値上がり101銘柄、値下がり166銘柄、変わらず12銘柄となった。
値上がり率上位銘柄では、サイジニア (T:6031)やオンコリス (T:4588)がストップ高比例配分となったほか、大引けにかけてストップ高水準まで買い進まれたASJ (T:2351)やキャンバス (T:4575)などが上位に並んだ。
オンコリスは、中外製薬 (T:4519)と資本業務提携契約締結したことなどが材料視された。
売買代金上位では、アンジェス (T:4563)、窪田製薬ホールディングス (T:4596)、メルカリ (T:4385)、Amazia (T:4424)、マネーフォワード (T:3994)などが上昇。
一方で、サンバイオ、シリコンスタ (T:3907)、ギークス (T:7060)、CRI・ミドルウェア (T:3698)は軟調。
なお、前日にマザーズ市場に上場したヴィッツ (T:4440)の初値は公開価格の約2.3倍となる6100円になり、初値形成時の出来高は31万900株であった。