日経平均は大幅に3日続落。
7日の米国市場では米中通商協議の先行き懸念が一層強まり、NYダウが473ドル安と大幅に続落した。
本日の東京市場でもリスク回避目的の売りが先行し、日経平均は295円安からスタート。
円相場が1ドル=109円台まで上昇したことも重しとなり、寄り付き後は軟調もみ合いが続いた。
後場に入るとトヨタ自 (T:7203)が決算を発表し買われる場面もあったが、相場全体を押し上げるには至らず、日経平均は一時21514.85円(前日比408.87円安)まで下落した。
大引けの日経平均は前日比321.13円安の21602.59円となった。
終値としては4月2日以来、およそ1カ月ぶりの安値水準となる。
東証1部の売買高は14億9623万株、売買代金は2兆7476億円だった。
業種別では、全33業種がマイナスとなり、精密機器、空運業、化学、非鉄金属、ガラス・土石製品が下落率上位だった。
東証1部の値下がり銘柄は全体の84%、対して値上がり銘柄は13%となった。
個別では、前述のトヨタ自や任天堂 (T:7974)、ソニー (T:6758)、村田製 (T:6981)といった売買代金上位は全般さえない。
トヨタ自は決算発表直後に一時プラス転換したが、買いは続かなかった。
武田薬 (T:4502)やコマツ (T:6301)は3%前後下落し、SUMCO (T:3436)は5%の下落。
JAL (T:9201)は旅客システムの不具合発生を嫌気した売りが出た。
また、スミダ (T:6817)やヤマハ発 (T:7272)、ミルボン (T:4919)は決算を受けて急落し、東証1部下落率上位に顔を出した。
一方、ZOZO (T:3092)が商い活発で8%の上昇。
売り方の買い戻しが続き、短期的な戻りに期待した買いも入ったようだ。
4月の国内「ユニクロ」既存店売上高が減収となったファーストリテ (T:9983)や決算発表のオリックス (T:8591)は朝方売りが先行したものの、プラスに切り返した。
前期業績を下方修正したアイフル (T:8515)は悪材料出尽くし感から急伸。
また、いであ (T:9768)などが東証1部上昇率上位に顔を出した。