10日のアジア株式市場は上昇。5月中国貿易収支が予想を上回り中国株が約1%上昇している。
10日午後1時45分時点で上海総合株価指数は0.98%高、深セン総合株価指数は1.61%高、香港ハンセン株価指数は2.05%高。
貿易戦争の中、5月中国貿易黒字が予想を大きく上回る堅調ぶりを見せたのちに中国株式が上昇している。
貿易黒字は416億5000万ドル。なお予想額は205億ドルであった。
好調な中国の経済指標にも関わらず、米中間の悪化する貿易関係に対する懸念は色濃く残っている。ムニューシン米財務長官はCNBCの取材に対し、米中貿易協議が座礁した場合にはトランプ米大統領が「何のためらいもなく」追加関税を課す準備があると語った。
ムニューシン氏は「中国が合意を望むなら、我々は設定した条件に向け前進する用意がある。中国が合意を望まないなら、トランプ大統領は貿易関係の再均衡に向けて何のためらいもなく追加関税を課すだろう。我々は(中国の)動向を注視する必要がある。そしてトランプ大統領も我々が合意に向け正しい方向へ向かっていることを確かめる必要があるだろう」と語った。
トランプ米大統領と習近平中国国家主席は今月28~29日に大阪で開催されるG20サミットで貿易協議を続けると報道されている。
日経平均は1.22%高。1-3月期日本国内総生産(GDP)が予想を0.1%上回り年次2.2%となったことが背景にある。