先週末の米国株式市場は主要3指数揃って下落した。米商務省による取引禁止リストに中国の5組織が追加されたことと、イラン問題が株価の上値を抑えた形だ。先週はS&P 500が史上最高値を更新するなど3週続伸し、日足のRSIは買われすぎの領域である70に近づいている。ダウ平均やナスダック総合指数も同様で、今週末のG20を控えて上値が重くなる可能性もある。
米国10年年債利回りは午前11時28分時点で2.056%となり、6カ月債との逆イールドが解消している。ドイツ10年債利回りは-0.281%、日本10年債利回りは-0.154%と上昇している。ドル/円は0.07%高の107.38円だ。
上海総合株価指数は0.05%高、ドル/人民元は0.14%高、ドル/ウォンは0.15%高となっている。
日経平均は0.21%高の2万1287円。前場では一度2万1170円台まで下落し、下値を試すものの、跳ね返されて上昇している形だ。米国と比べても先週末に大きく下げすぎたこともあり、後場は底堅く推移する可能性が高い。75日移動平均線が2万1427円にあり、特段の材料がなければ簡単には抜けないだろう。本日の上値の目途は2万1350円あたりか。