本日から2日間、大阪でG20首脳会合が開催される。米中会談を控え米国株式市場は方向感の乏しい展開となっている。
本日の米国市場で注目の3ポイントは以下の通り。
1. 米個人消費支出
本日午後9時30分に発表される個人消費やインフレ率データはFRBによる利下げ観測の新たな材料になるだろう。
5月米個人所得は4月の0.5%から0.3%に減少する見通し。一方、個人支出は4月の0.3%から0.4%に増加する見通し。
消費財価格から食品とエネルギー分を除いたコア個人消費支出(PCE)物価指数(5月)は前月比0.2%上昇、年次ベースでは1.6%で横ばいの見通し。
本日のG20サミットでは米露首脳会談が行われる。29日に予定されている米中首脳会談での貿易協議にも注目が集まる。
2. 米石油掘削リグ稼働数
29日午前2時00分、ベーカー・ヒューズ社が週次米石油採掘リグ稼働数を発表する。
先週の発表では1基増の789基となった。
米原油生産量が記録的な高水準にある一方で、供給量は先週時点で2週連続の減少となった。供給減により原油価格は支えられ、今週で約3%高となっている。
米原油在庫の減少に加え、米イラン間の関係悪化も原油価格を上昇させている。
3. コンステレーション・ブランズ決算報告
米酒類販売大手のコンステレーション・ブランズ(NYSE:STZ)は本日寄付き前に3-5月期決算報告を行う。予想EPSは2.09ドル、予想売上高は20億6000万ドル。
同社は今年4月、30以上の低価格ワインブランドと6箇所のワイン生産施設をガロ社(ワイナリー大手)に17億ドルで売却した。プレミアムブランドにポジショニングを統一し、収益性改善を狙う。
ビール需要が低迷する中、同社の収益見通しにも注目が集まる。