前日の米国株式市場はS&P500とナスダック総合指数は上昇もNYダウ平均株価は下落した。ただし、主要3指数揃って陽線で終わっており、米国市場の底堅さを印象づけたといえるだろう。
閣僚級米中貿易協議が電話で再開されたことをクドローNEC委員長がCNBCとのインタビューで述べた。また、パウエルFRB議長の解任も検討していないと発言した。
米10年債利回りは午前11時6分時点で2.075%と上昇しており、ドル/円も108.91円と円安に振れている。
午前10時30分に発表された中国消費者物価指数は前年比2.7%と予想通りだったが、生産者物価指数は前年比0.0%となり、予想を下回った。米中貿易戦争の影響が考えられ、これを受けた上海総合指数は0.13%安となっている。
日経平均株価は2万1523円とわずかに上昇している。本日は午後11時からパウエルFRB議長の議会証言があり、その発言待ちで後場は小動きとなる可能性がある。米非農業部門雇用者数が好調で、平均時給は若干低下したとはいえ前年比3.1%と3%を維持している状況であり、さすがに0.5%の利下げはないだろう。ボスティック・アトランタ連銀総裁は本日未明にFRBが利下げについて話し合っていることを認めており、労働市場の強さがどの程度金融政策に影響を与えるのかについてパウエル議長の発言が注目される。明日午前3時にはFOMC議事要旨が公表予定であり、議長証言とともにその内容に留意したい。