10日の金相場は下落しており、4週続落となる見通し。市場の利下げ期待を反映した形だ。
10日午後4時56分時点の8月限金先物は1394.25ドルで0.45%安。
5日に発表された6月米雇用統計は予想を上回る好調な結果となり、7月FOMCで50bpの利下げが行われる観測は弱まった。雇用統計の発表直後、金相場は下落した。
パウエルFRB議長は10日午後11時より下院金融委員会で議会証言を行う。
TDアメリトレードでチーフマーケットストラテジストを務める J.J. Kinahan氏はフォーブス誌で以下のように語っている。
「パウエル議長の議会証言から、7月FOMCでの利下げ有無のみならず、FOMCが長期的にどのような政策を実行するのかヒントが得られるだろう。また7月FOMCで少なくとも25bpの利下げが行われる確率は100%を織り込んでいる」
利下げ局面では金を保有する際の機会費用が減少するため、金は上げ相場になる傾向がある。
ドル指数は97.093で小動き。
ライトハイザー米通商代表部(USTR)代表とムニューシン米財務長官は9日、劉鶴副総理ら中国高官と電話会談を行った。米当局者が明らかにした。
中国商務省は声明の中で電話会議が行われたことを認めた。
当局は「双方が適切に協議を進めている」としつつ協議内容詳細については明らかにしていない。
クドロー米国家経済会議(NEC)委員長は以前、米中通商会議について「締切日はない」とし「早さではなく質が重要だ」と強調していた。