以下が、本日の米国市場を動かす材料となる3つのポイントだ。
1. フェイスブック、テスラの決算の影響
米電気自動車(EV)メーカーのテスラ (NASDAQ:TSLA)は24日、第2四半期決算を発表した。同社の決算は売上高が予想を下回り、利益率も低下した。
悪い決算内容であったが、同社は今年の納車台数目標を達成する軌道に乗っていると述べている。
引け後の時間外取引ではテスラ株は約10%下落した。同社株は年初来で20%以上の下落となっている。
24日に決算報告を行ったフェイスブック(NASDAQ:FB)は、本日の市場にも影響を与えるだろう。
フェイスブックの売上高は、予想より良いユーザー数の伸びにより増収となった。
フェイスブック株は、決算後一時1%以上の上昇をした。しかし、今年後半で売上高成長率への懸念もあり、その後小動きとなった。
2. アマゾン、グーグル、インテルなどの決算報告
本日の市場引け後には、インテル(NASDAQ:INTC)、アマゾン(NASDAQ:AMZN) 、グーグル(NASDAQ:GOOGL)などの決算報告がある
インテル(NASDAQ:INTC) の 予想EPSは89セント、予想売上高は157億ドルとなっている。
インテルのデータセンター事業は売上高の3分の1も占めるが、中国での需要減によりどのように影響しているのか注目が集まる。
また、年初来30%以上上昇しているアマゾン(NASDAQ:AMZN)の決算報告があり、今後の同社の行方を占うだろう。
北米市場での売上や、同社のクラウドサービスAWSの業績が焦点である。
アマゾンの予想EPSは5.56ドル、予想売上高は625億ドルとなっている
グーグルの親会社のアルファベット(NASDAQ:GOOGL)の予想EPSは11.10ドル、予想売上高は382億ドルとなっている。
メインである検索エンジンの他に、クラウド事業や、YouTube動画事業、ハードウェア事業などに対して力を入れ、第1四半期ではマーケティングへの支出を増やすことを述べており、今回の同社の利益に注目が集まる。
3. 耐久受注(6月)、失業保険申請件数
経済指標に関しては、本日は6月耐久受注と失業保険申請件数がある。
米商務省は、午後9時30分に耐久受注を発表する。耐久受注は5月マイナス1.3%となった後から、前月比0.8%になると予想されている。コア耐久受注は5月の0.4%から前月比0.2%上昇する見通しである。
また、米労働省は新規失業保険申請件数を発表する。市場予想では先週の21万6000件から22万件に増加するとされている。