[ニューヨーク 22日 ロイター] - 米国株式市場はほぼ横ばいで終了した。朝方発表された米経済指標が強弱入り混じる内容となる中、連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長が23日にジャクソンホールで行う講演に注目が集まっている。
パウエル議長は、FRB内に見られる金融政策を巡る見解の不一致に加え、利下げに向けた政治的圧力、景気後退の前兆とされる長短金利差逆転の動きといった向かい風の板ばさみとなる中、7月の利下げが「サイクル半ばの調整」というスタンスを堅持する公算が大きいとみられている。
こうした中、金融当局者の発言では、カンザスシティー地区連銀のジョージ総裁とフィラデルフィア地区連銀のハーカー総裁が、現時点で追加利下げの必要はないという考えを表明。FRB内で世界的な景気減速への対応を巡る見解の相違が改めて浮き彫りになった。
経済指標では、週間の新規失業保険申請件数が予想以上に改善する一方、8月の米製造業購買担当者景気指数(PMI)は、49.9と約10年ぶりに判断の分かれ目となる50を割り込んだ。[nL4N25I37N]
ブルーダーマン・アセットマネジメントの主任市場ストラテジスト、オリバー・パーシュ氏は「PMIの50割れはやや予想外だったものの、新規失業保険申請は底堅い内容で、経済が深刻な景気後退(リセッション)に陥るとは想定していない」と述べた。
高級百貨店のノードストローム (N:JWN)は16%高。S&P500銘柄中で値上がり率トップだった。四半期利益が予想を上回ったことが好感され買いが膨らんだ。小売りのターゲット (N:TGT)やホームセンターのロウズ (N:LOW)も昨日、好決算を発表している。前日20%急騰したターゲットはこの日3.2%高。
航空機のボーイング (N:BA)は4.2%高。来年にも737型機の生産ペースを段階的に増やす計画とロイターが報じたことが材料となった。
ニューヨーク証券取引所では値下がり銘柄数が値上がり銘柄数を1.16対1の比率で上回った。ナスダックは1.54対1で値下がり銘柄数が多かった。
米取引所の合算出来高は56億5000万株。直近20営業日の平均は74万8000万株。
終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード
ダウ工業株30種 26252.24 +49.51 +0.19 26271.6 26388. 26099. (DJI)
4 78 01
前営業日終値 26202.73
ナスダック総合 7991.39 -28.82 -0.36 8038.79 8048.5 7937.1 (IXIC)
8 3
前営業日終値 8020.21
S&P総合500種 2922.95 -1.48 -0.05 2930.94 2939.0 2904.5 (SPX)
8 1
前営業日終値 2924.43
ダウ輸送株20種 10073.15 -34.32 -0.34 (DJT)
ダウ公共株15種 840.39 +0.29 +0.03 (DJU)
フィラデルフィア半導体 1512.25 -0.47 -0.03 (SOX)
VIX指数 16.66 +0.86 +5.44 (VIX)
S&P一般消費財 942.34 -0.58 -0.06 (SPLRCD)
S&P素材 352.12 -2.48 -0.70 (SPLRCM)
S&P工業 631.18 +0.88 +0.14 (SPLRCI)
S&P主要消費財 621.65 +2.68 +0.43 (SPLRCS)
S&P金融 443.07 +2.75 +0.62 (SPSY)
S&P不動産 241.27 +1.03 +0.43 <.SPLRCR>
S&Pエネルギー 425.02 -2.06 -0.48 (SPNY)
S&Pヘルスケア 1049.81 -5.15 -0.49 (SPXHC)
S&P通信サービス 165.36 -0.28 -0.17 (SPLRCL)
S&P情報技術 1397.29 -3.66 -0.26 (SPLRCT)
S&P公益事業 313.82 +0.21 +0.07 (SPLRCU)
NYSE出来高 7.18億株 <.AD.N>
シカゴ日経先物9月限 ドル建て 20595 - 25 大阪比 <0#NK:>
シカゴ日経先物9月限 円建て 20600 - 20 大阪比 <0#NIY:>