前日の米国株式市場は、ダウ平均は上昇するも、S&P500とナスダック総合指数は下落するなどまちまちだった。引き続き米中貿易協議進展への期待から株価が底堅く推移したが、ダウ平均も過去最高値まで700ドルを切るところまで上昇しており、高値警戒感が上値を重くした。
米10年債利回りは1.654%と前日比で1.98%もの上昇を見せている。2年債利回りは1.64%高の1.601%となっている。ドル/円は107.40円と円安方向に振れている。
上海総合指数は0.39%安、香港ハンセン指数は0.02%安、韓国総合株価指数は0.23%高。ドル/オフショア人民元は0.04%安、ドル/ウォンは0.03%高となっている。
午前10時30分に発表された中国消費者物価指数は2.8%だったが、生産者物価指数は前年同月比-0.8%と大きく落ち込みを見せた。これは企業収益に悪影響となることから上海総合指数は前日比で下落からのスタートとなっている。
日経平均株価は2万1353円と上昇しているが、一時2万1400円台まで上昇していた株価は中国市場の状況を受けて下落してきている。昨日までの大幅上昇による高値警戒感もあり、後場の上値は重くなる可能性があろう。とはいえ、上昇トレンドの基調に変化はないと思われ、下値は限られるだろう。
木曜のECB理事会への金融市場の期待は強く、来週のFOMCと合わせて、これらが終了しなければ今のトレンドは崩れない。予想外の悪材料が出れば状況は変わるが、一時的な下落は押し目となる可能性が高いだろう。