水曜日の米国株式市場は主要3指数揃って大きく上昇した。トランプ大統領が中国との貿易合意が予想より早くできるかもしれないと述べたことで米中貿易協議合意への期待が高まり株価は上昇した。ただし、大統領は前日の国連総会で望ましくない合意はしないとも述べており、実際に合意に至るかは不透明だ。また、弾劾調査で揺れるトランプ政権はウクライナとの電話記録を公開し、ウクライナへの圧力を否定している。
米10年債利回りは前日比で1.61%低下し1.704%となり、ドル/円は107.69円となっている。
午前10時31分時点の上海総合指数は0.40%高、香港ハンセン指数は0.35%高、韓国総合株価指数は0.59%高とアジア株式市場は概ね上昇。ドル/オフショア人民元は0.02%高、ドル/ウォンは前日と変わらずとなっている。
今朝カプラン・ダラス連銀総裁は今後1年で米経済がリセッションに陥る可能性は比較的低いと述べた。本日は午後以降に黒田日銀総裁やドラギECB総裁、カーニー・イングランド銀行総裁が挨拶や講演予定となっており発言が注目される。
前日の米国市場の上昇を受けて、日経平均株価は2万2113円と上昇している。昨日の下落で25日騰落率は133.12と若干低下したとはいえ、未だ過熱感の中にある。また本日は9月の中間配当権利付最終売買日のため、後場に前場の高値を維持できるかは微妙だ。大引けまでに下落する可能性は考慮しておく必要があるだろう。