[3日 ロイター] - 米国株式市場は上昇して取引を終えた。約3年ぶりの低水準となった非製造業関連指標を受け、米連邦準備理事会(FRB)が景気悪化に歯止めをかけるために利下げを実施するとの期待が高まった。
マイクロソフト (O:MSFT)は1.2%、フェイスブック (O:FB)は2.7%それぞれ上昇し、相場の上昇に寄与した。
米供給管理協会(ISM)がこの日発表した9月の非製造業総合指数(NMI)は52.6と、2016年8月以来の低水準となった。通商問題の影響が経済の広範な分野に波及している可能性が示唆された。
週初に発表された9月のISM製造業景気指数が約10年ぶりの低水準となっていたこともあり、非製造業総合指数の発表後、相場は下落。しかし、月内の米連邦公開市場委員会(FOMC)で利下げが実施されるとの期待が膨らむ中、上げに転じた。CMEグループのフェドウォッチによると、市場が織り込む10月利下げの確率は40%から90%に上昇した。
ボケー・キャピタル・パートナーズの最高投資責任者キム・フォレスト氏は、非製造業指標の悪化がFRBの利下げを後押しするとの見方を示した。市場は、年内少なくともあと2回の利下げが実施される可能性を再び織り込んでいる。
イベントシェアーズの最高投資責任者ベン・フィイップス氏は「重要な局面にある。貿易摩擦や通商政策を巡る不透明性を背景に世界の成長も米成長も減速している」と指摘。市場は「イージーマネー」を好み、「その可能性が垣間見られただけでも、相場は上昇する」と述べた。
飲料大手ペプシコ (O:PEP)は3%高。積極的な広告展開などが奏功し、四半期決算は市場予想を上回った。
ペプシコが主導し、S&P主要消費財 (SPLRCS)は0.7%高。S&Pエネルギー (SPNY)も1.3%上昇した。
アルコール飲料大手コンステレーション・ブランズ (N:STZ)は6.1%安。大麻生産のキャノピー・グロース (TO:WEED)への出資に絡む損失が嫌気された。
4日発表の9月米雇用統計が注目される。米中貿易摩擦の打撃を受け、米経済が景気後退に向かっているかどうかを判断する上で新たな材料になる可能性がある。
ニューヨーク証券取引所では値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を1.80対1の比率で上回った。ナスダックでも1.56対1で値下がり銘柄数が多かった。
米取引所の合算出来高は71億株。直近20営業日の平均は73億株。
終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード
ダウ工業株30種 26201.04 +122.42 +0.47 26039.0 26205.2 25743.4 (DJI)
2 0 6
前営業日終値 26078.62
ナスダック総合 7872.27 +87.02 +1.12 7787.02 7872.27 7700.00 (IXIC)
前営業日終値 7785.25
S&P総合500種 2910.63 +23.02 +0.80 2885.38 2911.13 2855.94 (SPX)
前営業日終値 2887.61
ダウ輸送株20種 9925.98 +41.63 +0.42 (DJT)
ダウ公共株15種 867.45 +3.35 +0.39 (DJU)
フィラデルフィア半導体 1545.76 +25.99 +1.71 (SOX)
VIX指数 19.14 -1.42 -6.91 (VIX)
S&P一般消費財 928.25 +4.95 +0.54 (SPLRCD)
S&P素材 351.10 +1.50 +0.43 (SPLRCM)
S&P工業 631.02 +4.40 +0.70 (SPLRCI)
S&P主要消費財 620.29 +4.43 +0.72 (SPLRCS)
S&P金融 447.03 +0.73 +0.16 (SPSY)
S&P不動産 242.65 +2.83 +1.18 <.SPLRCR>
S&Pエネルギー 421.16 +5.23 +1.26 (SPNY)
S&Pヘルスケア 1027.12 +9.49 +0.93 (SPXHC)
S&P通信サービス 164.67 +1.35 +0.83 (SPLRCL)
S&P情報技術 1390.61 +16.99 +1.24 (SPLRCT)
S&P公益事業 324.12 +0.87 +0.27 (SPLRCU)
NYSE出来高 8.62億株 <.AD.N>
シカゴ日経先物12月限 ドル建て 21380 + 110 大阪比 <0#NK:>
シカゴ日経先物12月限 円建て 21360 + 90 大阪比 <0#NIY:>