[ニューヨーク 7日 ロイター] - 米国株式市場は小幅安で終了した。米中通商協議を巡る報道で慎重な見方が出ていることが背景。
ブルームバーグは週末、中国当局者がトランプ大統領の追求する幅広い範囲での通商合意に対して後ろ向きの姿勢を強めていると報じた。 しかし、カドロー米国家経済会議(NEC)委員長はこの日、米中通商交渉が進展する可能性があるとしたほか、米国の証券市場に上場している中国企業の上場廃止は「検討事項になっていない」と述べた。
午後に入り、FOXの記者が中国商務省からの情報として、中国が部分的な合意に前向きと報じたことを受け、株価は一時上昇する場面もあった。
米中はこの日、次官級の通商協議を開始。ホワイトハウスは、ムニューシン米財務長官、ライトハイザー米通商代表部(USTR)代表と劉鶴・中国副首相らによる閣僚級協議が10日始まることを確認した。
TDアメリトレードのトレーダー戦略マネジャー、ショーン・クルーズ氏は「市場は通商協議の結果をどのように織り込むべきか模索している」と述べた。
個別銘柄では自動車大手ゼネラル・モーターズ(GM) (N:GM)が0.5%安。全米自動車労組(UAW)は前日、新労働協約を巡る交渉でGM側の提案を拒否。交渉は難航する様相となっている。
投資家の関心は今後、来週から始まる米企業の第3・四半期決算シーズンにシフトする見通し。貿易摩擦による米企業業績への影響が明確になる可能性がある。IBESのデータによると、S&P総合500を構成する企業の第3・四半期利益は前年同期比約3%減となることが予想されている。
ニューヨーク証券取引所では値下がり銘柄数が値上がり銘柄数を1.59対1の比率で上回った。ナスダックでも1.37対1で値下がり銘柄数が多かった。
米取引所の合算出来高は57億3000万株。直近20営業日の平均は72億3000万株。
終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード
ダウ工業株30種 26478.02 -95.70 -0.36 26502.3 26655.8 26424.5 (DJI)
3 4 4
前営業日終値 26573.72
ナスダック総合 7956.29 -26.18 -0.33 7956.41 8013.32 7942.08 (IXIC)
前営業日終値 7982.47
S&P総合500種 2938.79 -13.22 -0.45 2944.23 2959.75 2935.68 (SPX)
前営業日終値 2952.01
ダウ輸送株20種 10014.56 -15.28 -0.15 (DJT)
ダウ公共株15種 876.22 -4.28 -0.49 (DJU)
フィラデルフィア半導体 1563.17 -11.22 -0.71 (SOX)
VIX指数 17.99 +0.95 +5.58 (VIX)
S&P一般消費財 933.12 -4.10 -0.44 (SPLRCD)
S&P素材 351.82 -1.10 -0.31 (SPLRCM)
S&P工業 634.48 -3.45 -0.54 (SPLRCI)
S&P主要消費財 624.92 -4.99 -0.79 (SPLRCS)
S&P金融 453.65 -2.02 -0.44 (SPSY)
S&P不動産 243.33 -0.79 -0.32 <.SPLRCR>
S&Pエネルギー 419.86 -3.90 -0.92 (SPNY)
S&Pヘルスケア 1038.97 -4.48 -0.43 (SPXHC)
S&P通信サービス 167.05 +0.07 +0.04 (SPLRCL)
S&P情報技術 1407.63 -6.77 -0.48 (SPLRCT)
S&P公益事業 327.59 -1.47 -0.45 (SPLRCU)
NYSE出来高 8.76億株 <.AD.N>
シカゴ日経先物12月限 ドル建て 21510 + 130 大阪比 <0#NK:>
シカゴ日経先物12月限 円建て 21485 + 105 大阪比 <0#NIY:>