火曜日の米株式市場は主要3指数揃って下落した。英下院でブレグジット協定案を第2読会で可決し一歩前進したものの審議日程を3日に短縮する法案は否決され、不透明感が高まったことが嫌気された。ジョンソン首相が固執していた月末の離脱は非常に難しくなり、総選挙の可能性が高まっている。ダウ平均株価は0.15%安、S&P500は0.36%安、ナスダック総合指数は0.72%安。
マクドナルド (NYSE:MCD)と損害保険のトラベラーズ (NYSE:TRV)は決算が市場予想を下回り大きく下落した。予想を下回る売上見通しを示したテキサス・インスツルメンツ (NASDAQ:TXN)は時間外取引で大きく下落している。一方で決算が好調だったプロクター・アンド・ギャンブル (NYSE:PG)やユナイテッド・テクノロジーズ (NYSE:UTX)は上昇している。
47州で独占禁止法の調査がされていることがわかったフェイスブック (NASDAQ:FB)は大きく下落している。注目される暗号資産のリブラに関しては米規制当局の懸念が解消されるまで導入しない意向であることも明らかになっている。
米10年債利回りは1.768%、ドル/円は108.48円、円建てのCME225先物は22685円となっている。ドル/オフショア人民元は7.0771、ドル/ウォンは1,172.27とドル安で推移している。
本日の日経平均株価は上昇して始まるだろう。テクニカル的に見ても25日、75日移動平均線は上向きで推移しており、上昇トレンドが継続している。クドローNEC委員長が12月の関税引き上げ中止の可能性に言及するなど米中合意に向けて米中両国の高官から前向きな発言が出ているのも好材料だ。ドル/円も108円半ばと安定しているのも株価を支えるだろう。徐々に上値は重くなるだろうが本日は2万2600~2800円で推移すると予想する。