テキサス・インスツルメンツ (NASDAQ:TXN)の弱気な売上見通しが嫌気され、半導体銘柄は売られたものの米株式市場は主要3指数が揃って小幅に上昇した。ダウ平均株価は0.17%高の26833.95、S&P500は0.28%高の3004.52、ナスダック総合指数は0.19%高の8119.79。
ボーイング (NYSE:BA)の決算発表は1株利益が市場予想を下回ったものの、737Maxが今年度中に復帰予想などもあり株価は上昇した。キャタピラー (NYSE:CAT)も市場予想を下回る決算だったものの中国市場での底打ち予想などから株価が上昇している。
ギャップ (NYSE:GPS)やターゲット (NYSE:TGT)など小売業の株価は弱く、ビヨンドミートは8%の下落となった。
予想以上に減少した原油在庫量を受けて原油価格は上昇し、WTI原油先物は1.49ドル高の55.97ドル、ブレント原油先物は1.47ドル高の 61.17ドルとなった。これを好感しエクソン・モービル (NYSE:XOM)などエネルギー株が上昇した。
米10年債利回りは1.768%とわずかに低下、ドル/円は108.66円となっている。ドル/オフショア人民元は7.0611、ドル/ウォンは1170.38とドル安で推移している。
12月限日経225先物は2万2790円と上昇して終了している。
本日の日経平均株価は堅調だろう。弱い決算ながら底打ち感からキャタピラーの株価が上昇したのは、安心感を誘い日本株にも好感される可能性はある。来週のFOMCへの期待もあって強い上昇トレンドは継続中であり、これは本日も崩れないだろう。寄り付き後は利益確定売りで上値が重くなるだろうが、2万2700~2万2850円で推移すると予想する。