24日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。
■株式見通し:本格化する決算を前に日本電産がセンチメントを明るくさせる■前場の注目材料:日電産、20/3期下方修正も想定内との見方に■トヨタ、レクサスEV投入、25年に全車種設定■本格化する決算を前に日本電産がセンチメントを明るくさせる24日の日本株市場は、こう着ながらも強含みの相場展開が見込まれる。
23日の米国市場はNYダウが45ドル高と反発。
主要企業決算を見極めたいとの思惑から小動きではあったが、この日はボーイングの決算が好感されていた。
半導体株はテキサス・インスツルメンツの業績見通しが嫌気されたが、これが前日の段階で織り込まれているとみられる。
また、SOX指数は下落しているがテキサス・インスツルメンツのインパクトであり、その他の銘柄については小幅な下げにとどまっており、懸念が広がる流れにはなっていない。
シカゴ日経225先物清算値は大阪比145円高の22795円。
円相場は1ドル108円60銭台で推移している。
シカゴ先物にサヤ寄せする格好から買い先行でのスタートとなり、日経平均は18日に付けたザラバ高値22649.85円をクリアしてくる流れになりそうだ。
買い一巡後は今後本格化する決算を前に次第にこう着感が強まりやすいと考えられる。
一方で、昨日大引け後に決算を発表した日本電産 (T:6594)は、通期の営業利益を前期比15%増の1500億円と従来予想を250億円下方修正した。
第2四半期の営業利益は前年同期比35%減の622億円と、会社計画(750億円)に届かなかったが、600億円台になるとの声も聞かれていたため、上期業績の下振れは想定内とみられる。
日本電産は前日までのリバウンドで直近高値水準を捉えてきていたこともあり、アク抜けから強含みとなるようだと、今後本格化する決算を前にセンチメントを明るくさせるだろう。
ハイテク株等は足元で強いリバウンドをみせており、短期的な過熱感が警戒されやすいところではあるが、昨年からの調整トレンドをようやく突破してきた銘柄も多く、見直し余地は大きいと考えられる。
その他、本格化する決算発表を前に、業績予想の修正を発表する企業は増えてきている。
通期計画に対しては慎重にみているため据え置かれているが、第2四半期の上方修正を行う企業が相次いでおり、これら企業を見直す流れを意識されやすいところであろう。
■日電産、20/3期下方修正も想定内との見方に日電産 (T:6594)は2020年3月期業績予想の修正を発表。
営業利益は前期比15%増の1500億円と従来予想を250億円下方修正した。
トラクションモーターの開発費用が増えるのが要因。
第2四半期の営業利益は前年同期比35%減の622億円と、会社計画(750億円)に届かなかったが、600億円台になるとの声も聞かれていたため、上期業績の下振れは想定内とみられる。
■前場の注目材料・日経平均は上昇(22625.38、+76.48)・NYダウは上昇(26833.95、+45.85)・ナスダック総合指数は上昇(8119.79、+15.50)・1ドル108円60-70銭・シカゴ日経225先物は上昇(22795、大阪比+145)・VIX指数は低下(14.01、-0.45)・米原油先物は上昇(55.97、+1.49)・米追加利下げ観測・日銀のETF購入・株安局面での自社株買い・JDI (T:6740)米アップルなど400億円、資金繰り支援・トヨタ (T:7203)レクサスEV投入、25年に全車種設定・アイシン精 (T:7259)電気駆動ユニット量産、トヨタ小型EVに搭載・横河電 (T:6841)蘭社と協業、石油・ガス施設向け点検ロボ・特殊陶 (T:5334)自動盤向け工具に定額制、多品種少量対応で低コスト・スクリン (T:7735)ロール式IJで1500台達成☆前場のイベントスケジュール・特になし
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