[ニューヨーク 29日 ロイター] - 米国株式市場は下落。前日に最高値を更新したS&P総合500種指数 (SPX)は小幅安となった。米中通商協議の行方をにらみながら、強弱まちまちの企業決算内容を消化する展開となった。
この日から2日間の日程で始まった米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果も注目される。市場では今年3回目となる利下げが実施されるとの見方が大勢。
米政府当局者がロイターに対し、米中通商協議を巡る「第1段階」の合意文書署名が、リマで来月開かれるアジア太平洋経済協力会議(APEC)に間に合わない可能性があると明らかにしたことを受け、相場は下げに転じた。
米中通商交渉の進展に敏感なS&P情報技術 (SPLRCT)は0.92%下落した。
製薬大手メルク (N:MRK)とファイザー (N:PFE)は好決算を追い風にそれぞれ3.5%、2.5%上昇した。
一方、アルファベット (O:GOOGL)は2.2%下落し、ナスダック総合を圧迫。前日引け後に発表した第3・四半期決算は経費拡大が響き利益が市場予想を下回った。
ゼネラル・モーターズ(GM) (N:GM)は4.28%高。予想を上回る第3・四半期利益が好感された。しかし、先週まで40日間続いたストライキによる費用が重しとなり、通年の業績見通しを下方修正した。
ビヨンド・ミート (O:BYND)は22.22%急落。競争が高まり一段の値下げが必要になるとの見方を示した。
ネット注文・出前サービスのグラブハブ (N:GRUB)も43.30%の大幅安。競合が台頭し、成長が鈍化すると警告した。
TDアメリトレードの首席市場ストラテジスト、JJ・キナハン氏は「小幅に下げたももの、前日の上げを維持したことは心強い」とし、「うわさなどではなく、企業決算などの材料視されるべき要因によって取引が展開されたことは心強い。市場のあるべき姿だ」と述べた。
今週はアップル (O:AAPL)、フェイスブック (O:FB)、エクソンモービル (N:XOM)、シェブロン (N:CVX)などの決算が注目される。
ニューヨーク証券取引所では値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を1.08対1の比率で上回った。ナスダックでは1.03対1で値下がり銘柄数が多かった。
終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード
ダウ工業株30種 27071.46 -19.26 -0.07 27061.0 27165. 27039. (DJI)
7 94 76
前営業日終値 27090.72
ナスダック総合 8276.85 -49.14 -0.59 8313.35 8319.2 8275.1 (IXIC)
9 4
前営業日終値 8325.99
S&P総合500種 3036.89 -2.53 -0.08 3035.39 3047.8 3034.8 (SPX)
7 1
前営業日終値 3039.42
ダウ輸送株20種 10829.77 -23.59 -0.22 (DJT)
ダウ公共株15種 855.03 +0.48 +0.06 (DJU)
フィラデルフィア半導体 1662.46 -15.11 -0.90 (SOX)
VIX指数 13.22 +0.11 +0.84 (VIX)
S&P一般消費財 948.69 -5.64 -0.59 (SPLRCD)
S&P素材 368.83 +2.45 +0.67 (SPLRCM)
S&P工業 666.71 +2.59 +0.39 (SPLRCI)
S&P主要消費財 625.69 -0.26 -0.04 (SPLRCS)
S&P金融 479.31 +1.34 +0.28 (SPSY)
S&P不動産 242.59 +0.93 +0.39 <.SPLRCR>
S&Pエネルギー 437.97 +1.83 +0.42 (SPNY)
S&Pヘルスケア 1088.55 +12.48 +1.16 (SPXHC)
S&P通信サービス 171.03 -1.65 -0.95 (SPLRCL)
S&P情報技術 1460.08 -13.54 -0.92 (SPLRCT)
S&P公益事業 321.58 +0.35 +0.11 (SPLRCU)
NYSE出来高 8.43億株 <.AD.N>
シカゴ日経先物12月限 ドル建て 22935 - 35 大阪比 <0#NK:>
シカゴ日経先物12月限 円建て 22930 - 40 大阪比 <0#NIY:>