水曜日の米株式市場は利益確定の売りと米中首脳会談の時期が遅れるとの報道により上値の重い展開だった。ダウ平均株価は横ばいの27492.56、S&P500は0.07%高の3076.77、ナスダック総合指数は0.29%安の8410.63。
注目の米中首脳会談は日時や場所で米中の意見がまとまらず11月から12月に遅れる可能性があるとロイター通信が報じている。12月初旬にロンドンで開催される北大西洋条約機構(NATO)首脳会議後で調整されているようだ。署名の遅れは12月15日に実施予定の追加関税が実行されかねないとの懸念を高めた。中国は米国が9月に課した追加関税の撤回も求めている。
米エネルギー省エネルギー情報局(EIA)が発表した原油在庫量が市場予想を上回ったことで、原油価格が下落している。12月限WTI原油価格は56.34ドル。
昨日7-9月期決算発表で大幅赤字を報告したソフトバンクグループ (T:9984)は安く寄り付いた後に戻してはいるが、まだ前日比で下落している。
午前10時32分時点での米10年債利回りは1.814%、ドル/円は108.88円となっている。
上海総合指数は0.06%安、香港ハンセン指数は0.05%安、韓国総合株価指数は0.11%安とアジア株式市場は小幅に下落している。ドル/オフショア人民元は0.01%高、ドル/ウォンは0.01%安。
日経平均株価は2万3301円とわずかに下落している。利益確定売りが上値を重くする一方で、上昇基調が崩れるような状況でもない。5日移動平均線は2万3122円にあり、いったんそこまでの調整もないとはいえないが、基本的には前場に引き続き後場も高値圏でもみあいが続くと見ておきたい。2万3200円~2万3350円での推移を予想する。