米中両国が段階的な関税撤廃で合意したことで木曜日の米株式市場は主要3指数揃って上昇し、史上最高値を更新した。ダウ平均株価は0.66%高の27,674.80、S&P500は0.27%高の3,085.18、ナスダック総合指数は0.28%高の8,434.52。
中国商務省が過去2週間の協議で米中両国は関税の段階的な撤廃に合意したと発表。12月に予定されている関税も撤廃され、他の関税も順次停止することになる。ただし、トランプ政権内で追加関税撤廃に関し、強烈な反対が出ているとの報道があり、引けにかけて値を下げた。米中両国は首脳会談の場所を交渉中だが、まだ決まっていない。
最近の株価上昇のペースは速く、ダウ平均のRSIは70近くに達しており、買われすぎの水準に入りつつある。
米10年債利回りは大きく上昇し、一時7月末以来の1.95%に達したが、1.919%で終了した。世界経済の減速懸念の中、9月上旬に1.429%にまで低下していた。ドル円は109.31円。日経225先物は2万3520円。ドルオフショア人民元は6.9716、ドルウォンは1154.77。
原油価格は上昇し、WTI原油先物は80セント上昇して1バレル57.15ドル、ブレント原油先物は55セント上昇して1バレル62.29ドルだった。
本日の日経平均は続伸するだろう。米株式市場が大きく上昇しており、日経平均も高く寄り付くだろうが、昨日の段階で25日騰落レシオは134.39と過熱圏にあり、上値は重いだろう。2万3400円~2万3650円での推移を予想する。