米中協議に関する材料待ちで木曜日の米株式市場はまちまちだった。ダウ平均は0.01%安の27,781.96、S&P500は0.08%高の3,096.63、ナスダック総合指数は0.04%安の8,479.02。
中国商務省は、米中両国で協議中であり、合意には関税撤廃が重要だと述べた。前日には農産物購入で交渉が難航していると報じられており、米中協議の不透明性が高まっていた。
午前10時34分時点で米10年債利回りは1.841%と上昇に転じ、ドル円は108.58円と108円台後半へと戻ってきている。
上海総合指数は0.04%安、香港ハンセン指数は0.53%高、韓国総合株価指数は0.91%高とアジア株式市場は概ね上昇スタートとなっている。ドルオフショア人民元は0.22%安、ドルウォンは0.24%安。
クドローNEC委員長が米中両国は合意に近づいており、雰囲気は良好だと述べたことで、日経平均株価は2万3306円と大きく上昇している。昨日は予想以上に悪い中国経済指標をきっかけに売られたが、対中強硬派と見られるクドロー氏の前向きなコメントは米中合意への期待を高め、株価を押し上げている。後場も引き続き堅調に推移するだろうが、週末ということもあり、次第に値動きが膠着してくる可能性がある。5日移動平均線は2万3319円、9日移動平均線は2万3320円とほぼ同じ水準にあり、再びこの上で推移するようになれば再び上昇トレンドに戻る可能性も出てくるだろう。後場は2万3200~2万3350円での推移を予想する。