月曜日の米主要3指数は揃って史上最高値を更新し上昇したが、米中協議の不透明感が高まり上値を押さえた。ダウ平均は0.11%高の28,036.22、S&P500は0.05%高の3,122.03、ナスダック総合指数は0.11%高の8,549.94。
米中合意への楽観的見方が根強い中、CNBCが米中貿易協議について「中国側の雰囲気は悲観的だ」と報じたことにより上値が重くなっている。一方で、米国は中国のファーウェイに対する禁輸措置に関して、一部の米企業に取引継続を認める適用猶予期間を延長しており、大詰めを迎える米中協議は楽観と懸念が渦巻き、不透明になりつつある。
また、月曜日にトランプ大統領とパウエルFRB議長が会談している。大統領はツイッターで「金利、マイナス金利、低インフレ、金融緩和、ドル高と製造への影響、中国やEU、その他の国々との貿易問題などあらゆることを議論した」と述べている。トランプ大統領はFRBの金融政策を批判していたが、ツイッターでは非常に良い話し合いだったとツイートした。
米10年債利回りは1.805%へ低下し、ドル円は108.57円と円高が進んでいる。
午前10時45分時点で上海総合指数は0.02%安、香港ハンセン指数は0.30%高、韓国総合株価指数は0.70%安とまちまちの状況。ドルオフショア人民元は0.05%高、ドルウォンは0.19%高。
日経平均株価は2万3331円と下落している。米中協議の不透明感が高まっており、ドル円も円高で推移とあって上値は重い。しかし上昇トレンドの中、下値は堅いため、後場はもみ合い継続だろう。5日と9日移動平均線が横ばいで推移していて、トレンドが出てないこともあり、材料がないと下にも上にも動けない状況となっている。材料が出るまでは下値は2万3250円、上値は2万3500円の範囲で動く可能性がある。