[マドリード 14日 ロイター] - フランス自動車大手ルノー (PA:RENA)はドイツ同業フォルクスワーゲン(VW) (DE:VOWG)傘下セアトのルカ・デメオ会長に、次期最高経営責任者(CEO)の職を打診した。スペイン紙ラ・バンガルディアが14日、匿名の関係者の話として報じた。
報道によると、デメオ氏は2年間ルノーのCEOを務めた後、グループの日産自動車、三菱自動車とのアライアンスを統括する。
ロイターはこれまでにデメオ氏について、クロチルド・デルボス暫定CEO、フランス自動車部品大手フォルシアのパトリック・コレールCEOとともに候補の1人と伝えていた。
今回の報道内容が確認されれば、昨年11月のゴーン前会長逮捕以降のルノーを巡る混乱の収束につながるとみられる。
イタリア生まれのデメオ氏はセアトの執行委員会の会長に4年間在任。販売回復の指揮を執り、VWグループ内での同社の存在感を高めた。
ルノーとセアトは報道についてコメントを拒否した。