[ニューヨーク 19日 ロイター] - 米国株式市場は、主要株価3指数が最高値を更新して取引を終えた。ムニューシン米財務長官が米中の「第1段階」の通商合意について、来年1月初旬に署名すると述べたことが好感された。
S&P総合500種 (SPX)は取引時間中の最高値を6営業日連続で更新、2018年1月以来最長を記録した。
ナスダック総合 (IXIC)は7営業日続伸。3指数はいずれも終値ベースでも最高値を更新した。
ムニューシン長官の発言を受け、前週の「第1段階」通商合意発表を受けて広がっていた楽観ムードが一段と高まった。
長官は19日、CNBCのインタビューで、通商合意は完了していると強調。すでに文書化かつ翻訳されており、これ以上の交渉はないと語った。[nL4N28T3V1]
市場アナリストは、長官発言を受け、米中の対立で通商合意の署名が再び不透明になる可能性への懸念が緩和されたと指摘している。
プルデンシャル・フィナンシャルの首席市場ストラテジスト、クインシー・クロスビー氏は「実際に署名されるまで依然として不安が残るものの、米中双方からある程度前向きなコメントがあり、署名に近付いているようだ」と語った。
この日発表された米指標も強い内容となり、楽観ムードを押し上げた。米労働省発表の14日終了週新規失業保険申請件数は前週比1万8000件減の23万4000件と労働市場の底堅さを示した。[nL4N28T3O0]
市場は、トランプ大統領の弾劾訴追には反応薄。下院は18日の本会議でトランプ大統領のウクライナ疑惑を巡る弾劾訴追決議案を賛成多数で可決したが、共和党が多数派の上院での弾劾裁判でトランプ氏が罷免される可能性はない見込み。[nL4N28T0JB]
食品大手コナグラ・ブランズ (N:CAG)は15.9%急伸。四半期決算が市場予想を上回った。その他の食品関連株も買われ、S&Pの主要消費財セクター (SPLRCS)は0.6%上昇した。
半導体大手マイクロン・テクノロジー (O:MU)は2.8%高。2020年の事業改善を示唆したほか、最大の顧客である中国通信機器大手の華為技術(ファーウェイ)向けの一部製品について、米政府に申請していたすべての販売許可を取得したと発表した。[nL4N28S4JM]
ネットワーク機器大手シスコシステムズ (O:CSCO)は2.7%高。バークレイズが投資判断を引き上げた。
ニューヨーク証券取引所では値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を1.63対1の比率で上回った。ナスダックでも1.39対1で値上がり銘柄数が多かった。
米取引所の合算出来高は70億8000万株。直近20営業日の平均は69億1000万株。
終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード
ダウ工業株30種 28376.96 +137.68 +0.49 28278.31 28381.48 28278.24 (DJI)
前営業日終値 28239.28
ナスダック総合 8887.22 +59.48 +0.67 8838.97 8888.13 8838.97 (IXIC)
前営業日終値 8827.74
S&P総合500種 3205.37 +14.23 +0.45 3192.32 3205.48 3192.32 (SPX)
前営業日終値 3191.14
ダウ輸送株20種 10804.78 +25.00 +0.23 (DJT)
ダウ公共株15種 871.87 -0.03 0.00 (DJU)
フィラデルフィア半導体 1834.97 +14.68 +0.81 (SOX)
VIX指数 12.50 -0.08 -0.64 (VIX)
S&P一般消費財 976.28 +3.47 +0.36 (SPLRCD)
S&P素材 380.36 +1.25 +0.33 (SPLRCM)
S&P工業 684.03 +1.95 +0.29 (SPLRCI)
S&P主要消費財 644.75 +4.09 +0.64 (SPLRCS)
S&P金融 509.88 +0.15 +0.03 (SPSY)
S&P不動産 236.33 +2.50 +1.07
S&Pエネルギー 448.55 -0.28 -0.06 (SPNY)
S&Pヘルスケア 1181.27 +4.57 +0.39 (SPXHC)
S&P通信サービス 182.10 +1.43 +0.79 (SPLRCL)
S&P情報技術 1588.02 +11.19 +0.71 (SPLRCT)
S&P公益事業 325.71 -0.18 -0.06 (SPLRCU)
NYSE出来高 10.04億株
シカゴ日経先物3月限 ドル建て 23815 - 15 大阪比
シカゴ日経先物3月限 円建て 23785 - 45 大阪比
(S&Pセクター別指数は関連コンテンツでご覧ください; リフィニティブデータに基づく暫定値です。前日比が一致しない場合があります)