[チューリヒ 23日 ロイター] - スイスの銀行大手クレディ・スイス (S:CSGN)は23日、同行で発覚した今年2度目の元幹部内偵問題について、ティージャン・ティアム最高経営責任者(CEO)など同行幹部の関与はなく、前回同様、ピエールオリビエ・ブエ前最高執行責任者(COO)が内偵を指示したと発表した。
クレディ・スイスは、元人事部門責任者のペーター・ゲルケ氏が内偵されていたとの先週の新聞報道を確認。ウルス・ローナー会長は「ペーター・ゲルケ氏の監視が確認された。許されるものではない」と表明した。
ブエ氏は今年2月にゲルケ氏の行動を監視し、その事実を隠していたという。調査は法律事務所のHomburgerが実施した。
同行では、ウェルスマネジメント部門の責任者イクバル・カーン氏が退社した際も、カーン氏の行動が私立探偵に監視されていたことが今年9月に明らかになっており、ブエ氏が引責辞任していた。