ナスダック12日ぶり反落、ダウとＳ＆Ｐは最高値更新

［２７日　ロイター］ - 米国株式市場では、ナスダック総合指数 (IXIC)が１２営業日ぶりに反落した。一方、ダウ工業株３０種 (DJI)とＳ＆Ｐ総合５００種 (SPX)は小幅高となり、終値ベースの最高値を更新。年末高の勢いが継続した。

今年も残すところわずか２営業日。Ｓ＆Ｐ５００は現時点で年初来２９％超上昇し、年間の上昇率としては２０１３年以来の大きさとなる見込み。年末にかけ閑散商いが続くとみられている。

チェリー・レーン・インベストメンツのパートナー、リック・メックラー氏は「年末にかけ、もみ合い相場となる傾向が多い。特に今年は大幅に上昇しており、年明けに年金などからの新規資金が流入するまで株価の一段高は想定しづらい」と述べた。

ＤＡデビッドソンのウェルス・マネジメント調査部門ディレクター、ジェームス・ラーガン氏は「第１段階の米中通商合意が１月初旬から中旬にかけて署名されることが期待されている」と指摘。「通商面での期待が来年の設備投資を促すと見込まれる中で、低金利と力強い消費が続いており、持続的な株価上昇のレシピは整っている」と語った。

セクター別では生活必需品 (SPLRCS)や不動産、公益 (SPLRCU)が値上がり上位。一方、エネルギー (SPNY)や素材 (SPLRCM)は下落した。

米取引所の合算出来高は約５２億株。直近２０営業日の平均は６８億株。

ニューヨーク証券取引所では値下がり銘柄数が値上がり銘柄数を１．０２対１の比率で上回った。ナスダックでも１．５２対１で値下がり銘柄数が多かった。

終値 前日比 ％ 始値 高値 安値 コード

ダウ工業株３０種 28645.2 +23.87 +0.08 28675. 28701. 28608. (DJI)

6 34 66 98

前営業日終値 28621.3

ナスダック総合 9006.62 -15.77 -0.17 9049.4 9052.0 8987.3 (IXIC)

7 0 2

前営業日終値 9022.39

Ｓ＆Ｐ総合５００種 3240.02 +0.11 +0.00 3247.2 3247.9 3234.3 (SPX)

3 3 7

前営業日終値 3239.91

ダウ輸送株２０種 10936.7 -13.90 -0.13 (DJT)

ダウ公共株１５種 876.22 +1.89 +0.22 (DJU)

フィラデルフィア半導体 1858.59 -5.90 -0.32 (SOX)

ＶＩＸ指数 13.43 +0.78 +6.17 (VIX)

Ｓ＆Ｐ一般消費財 991.94 +0.52 +0.05 (SPLRCD)

Ｓ＆Ｐ素材 384.50 -0.98 -0.25 (SPLRCM)

Ｓ＆Ｐ工業 691.34 -0.25 -0.04 (SPLRCI)

Ｓ＆Ｐ主要消費財 649.97 +2.58 +0.40 (SPLRCS)

Ｓ＆Ｐ金融 511.89 -0.70 -0.14 (SPSY)

Ｓ＆Ｐ不動産 239.11 +0.83 +0.35

Ｓ＆Ｐエネルギー 454.96 -2.15 -0.47 (SPNY)

Ｓ＆Ｐヘルスケア 1192.49 +0.76 +0.06 (SPXHC)

Ｓ＆Ｐ通信サービス 183.16 -0.26 -0.14 (SPLRCL)

Ｓ＆Ｐ情報技術 1614.70 +0.36 +0.02 (SPLRCT)

Ｓ＆Ｐ公益事業 326.82 +0.86 +0.27 (SPLRCU)

ＮＹＳＥ出来高 6.47億株

シカゴ日経先物3月限 ドル建て 23795 - 45 大阪比

シカゴ日経先物3月限 円建て 23770 - 70 大阪比