[3日 ロイター] - 米国株式市場は上昇して取引を終えた。前週には新型コロナウイルスの感染拡大による影響への懸念から大幅下落していたが、大型IT(情報技術)株の上昇や予想外に強い内容となった米製造業データに支援され、反発した。
米供給管理協会(ISM)が3日公表した1月の製造業景気指数は50.9と、前月の47.8(改定)から改善し、昨年7月以来の高水準を記録。市場予想の48.5を上回った。[nL4N2A343T]
ステート・ストリート・グローバル・アドバイザーズのチーフ投資ストラテジスト、マイケル・アローン氏は「投資家は新型コロナウイルスによる悪影響の先を見ている。歴史的にみると、こうした事態は買いの機会となってきた」と指摘した。
S&P情報技術株指数 (SPLRCT)は1.3%上昇。マイクロソフト (O:MSFT)が2.4%高と同指数の上げを主導した。
グーグルの親会社アルファベット (O:GOOGL)は引け後の決算発表を控え、3.5%高で終了。ただ決算を受け、引け後の時間外取引では下落し、この日の上昇分を消す展開となった。
S&Pエネルギー株指数 (SPNY)は1.3%安。原油価格の下落が背景。
電気自動車(EV)メーカーのテスラ (O:TSLA)は19.9%の大幅高となった。パナソニック (T:6752)のテスラ向け米電池事業が四半期ベースで初めて黒字化したことが好感された。[nL4N2A348S]
製薬大手ギリアド・サイエンシズ (O:GILD)は5.0%高。同社は少数の新型コロナウイルス感染患者に対し、エボラ出血熱治療の実験薬を提供したことを明らかにした。
スポーツ用品大手ナイキ (N:NKE)は3.1%上昇。JPモルガンのフォーカスリストに追加されたことが好感された。
第4・四半期決算発表は、これまでにS&P総合500種採用企業の約228社が終え、半ばに差し掛かっている。リフィニティブのデータによると、同四半期は1.1%の増益が見込まれている。
ニューヨーク証券取引所では値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を1.76対1の比率で上回った。ナスダックでも1.76対1で値上がり銘柄数が多かった。
米取引所の合算出来高は約77億株で、直近20営業日の平均をやや上回った。
終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード
ダウ工業株30種 28399.81 +143.78 +0.51 28319.6 28630. 28319. (DJI)
5 39 65
前営業日終値 28256.03
ナスダック総合 9273.40 +122.47 +1.34 9190.72 9299.8 9188.5 (IXIC)
5 5
前営業日終値 9150.94
S&P総合500種 3248.92 +23.40 +0.73 3235.66 3268.4 3235.6 (SPX)
4 6
前営業日終値 3225.52
ダウ輸送株20種 10590.66 +23.92 +0.23 (DJT)
ダウ公共株15種 940.67 +2.10 +0.22 (DJU)
フィラデルフィア半導体 1812.18 +22.25 +1.24 (SOX)
VIX指数 18.05 -0.79 -4.19 (VIX)
S&P一般消費財 997.96 +5.95 +0.60 (SPLRCD)
S&P素材 369.72 +7.73 +2.13 (SPLRCM)
S&P工業 683.84 -0.28 -0.04 (SPLRCI)
S&P主要消費財 648.19 -0.06 -0.01 (SPLRCS)
S&P金融 500.06 +2.96 +0.60 (SPSY)
S&P不動産 243.94 +0.32 +0.13 <.SPLRCR>
S&Pエネルギー 400.02 -5.43 -1.34 (SPNY)
S&Pヘルスケア 1164.64 +10.68 +0.93 (SPXHC)
S&P通信サービス 185.16 +2.32 +1.27 (SPLRCL)
S&P情報技術 1695.99 +22.08 +1.32 (SPLRCT)
S&P公益事業 351.22 +1.14 +0.32 (SPLRCU)
NYSE出来高 10.20億株 <.AD.N>
シカゴ日経先物3月限 ドル建て 22875 - 15 大阪比 <0#NK:>
シカゴ日経先物3月限 円建て 22860 - 30 大阪比 <0#NIY:>
*内容を追加しました。