[5日 ロイター] - 米医療保険最大の業界団体である米国医療保険プラン(AHIP)は5日、新型コロナウイルスを巡り、自己負担が診察を受ける妨げにならないようにするなど、感染の予防や検査、治療に向けた対策を講じていることを明らかにした。
シグナ (N:CI)やアンセム (N:ANTM)など加盟企業が、医師の指示による診断的検査に保険を適用できるようにするほか、医療サービスネットワークや紹介状などの要件を緩和したり、患者の費用負担を免除したりするという。
また同団体は「患者が常用する処方薬を継続的に入手できるよう措置を取る」としている。
ワシントン州は5日、同州が監督する全ての医療保険会社に対し、新型ウイルスの検査が必要な消費者の自己負担金免除を義務付ける緊急命令を出した。
シグナは個別に声明を出し、顧客は医療従事者の処方に基づいて新型ウイルスの検査が可能になるほか、自己負担が免除されるとした。
米国では5日、新型ウイルスの新たな感染者53人が報告され、感染が急拡大しているワシントン州キング郡で全米12人目の死者が確認された。