[6日 ロイター] - ソウル株式市場は、5日ぶりに反落して引けた。韓国や世界各地で新型コロナウイルスの感染者が増加している状況が投資家を動揺させた。
週間では2.68%上昇した。
日本が中韓両国からの入国者を2週間待機させる措置を5日に発表した後、韓国の航空会社株が下げた。その一方、韓国の日本製品ボイコットが追い風になる見込みの一部銘柄が、外交対立の新たな兆しによってはやされた。
海外勢は5637億ウォン(約4億7287万ドル)相当の売り越し。
出来高は8億5412万株。取引された904銘柄のうち、上昇は121銘柄。
シドニー株式市場は反落して終了した。新型コロナウイルスの感染拡大が世界経済に及ぼす打撃をめぐって警戒感がくすぶり、米国市場やアジア市場につれ安となった。
S&P/ASX200指数は2019年4月11日以来、約11カ月ぶりの安値で引けた。週間では3.5%安で、2週続落した。
金融株指数 (AXFJ)は4.2%安と、下落率が16年6月以来の大きさ。四大銀行は軒並み下落した。コモンウェルス銀行(CBA) (AX:CBA)は3.7%安と、10営業日続落。ウエストパック銀行 (AX:WBC)は4%安。
鉱業株指数 (AXMM)は2.4%安。BHPグループ (AX:BHP)とリオ・ティント (AX:RIO)はそれぞれ3.7%安、2.5%安。
エネルギー株指数 (AXEJ)は17年8月以来の安値で終了。ウッドサイド・ペトロリアム (AX:WPL)は3.4%、サントス (AX:STO)は2.6%、それぞれ下落した。
IT株指数 (AXIJ)は、米株安につれて4.2%安。
こうした中、産金株指数 (AXGD)は週間上昇率が約8カ月ぶりの大きさ。金相場の週間上昇率が16年以来の大きさになる見込みが要因となった。ニュークレスト・マイニング (AX:NCM)は1.9%、スター・リソーシズ (AX:NST)は2.9%、それぞれ上昇した。