[28日 ロイター] - 米国株式市場は反落。ハイテク株などに売りが出て、ナスダック総合指数 (IXIC)は100ポイント強値下がりした。ただ、株価指数は軒並み2月に付けた最高値から20%圏内にとどまった。
インバーネス・カウンセル(ニューヨーク)の主任投資ストラテジスト、ティム・グリスキー氏は「この日はハイテク株が売られる一方、割安な景気循環株には買いが入った。経済活動が再開し、成長が戻るとの期待感が広がっている」と指摘した。
小型株指数のラッセル2000指数 (RUT)は1.3%高の1298.08。値上がりはこれで5日連続となった。
ただ新型コロナウイルスの終息は見通せず、先行き不安は根強い。ロイターの集計によると、米国の新型コロナ感染者数は累計100万人を突破した。世界全体の感染者総数の3分の1を占める。早急な経済活動の再開はコロナ感染者の急増を招きかねないとの懸念もくすぶる。
リフィニティブの調べによると、S&P500企業の第1・四半期の収益は14.8%の減少が見込まれている。
経済指標では、コンファレンス・ボード(CB)が発表した4月の米消費者信頼感指数は86.9と、3月の118.8から大幅に低下し、2014年6月以来約6年ぶりの低水準となった。新型コロナの感染拡大を抑制する措置により経済活動が急停止し、失業者が急増したことを受けた。
個別銘柄では、複合企業スリーエム(3M) (N:MMM)が2.6%高。第1・四半期決算は約45%の増益となった。新型コロナのパンデミック(世界的大流行)に伴い医療用マスクの需要が急拡大した。
清涼飲料大手ペプシコ (O:PEP)は1.4%高。第1・四半期決算(3月21日まで)は、調整後の利益が予想を上回った。新型コロナの感染拡大で外出制限が敷かれる中、スナックやオートミール、パンケーキミックス粉などの売り上げが伸びた。
ニューヨーク証券取引所では値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を2.46対1の比率で上回った。ナスダックでも1.38対1で値上がり銘柄数が多かった。
米取引所の合算出来高は123億1000万株。直近20営業日の平均は113億1000万株。
終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード
ダウ工業株30種 24101.55 -32.23 -0.13 24357.1 24512.2 24031.2 (DJI)
7 4 0
前営業日終値 24133.78
ナスダック総合 8607.73 -122.43 -1.40 8825.69 8830.57 8600.70 (IXIC)
前営業日終値 8730.16
S&P総合500種 2863.39 -15.09 -0.52 2909.96 2921.15 2860.71 (SPX)
前営業日終値 2878.48
ダウ輸送株20種 8407.32 +89.90 +1.08 (DJT)
ダウ公共株15種 804.93 -0.87 -0.11 (DJU)
フィラデルフィア半導体 1713.21 -11.83 -0.69 (SOX)
VIX指数 33.57 +0.28 +0.84 (VIX)
S&P一般消費財 930.60 -2.45 -0.26 (SPLRCD)
S&P素材 328.08 +6.30 +1.96 (SPLRCM)
S&P工業 543.13 +9.81 +1.84 (SPLRCI)
S&P主要消費財 606.88 +2.65 +0.44 (SPLRCS)
S&P金融 377.42 +3.40 +0.91 (SPSY)
S&P不動産 211.28 +0.05 +0.03 <.SPLRCR>
S&Pエネルギー 275.99 +5.92 +2.19 (SPNY)
S&Pヘルスケア 1158.58 -25.21 -2.13 (SPXHC)
S&P通信サービス 162.42 -3.13 -1.89 (SPLRCL)
S&P情報技術 1550.58 -22.11 -1.41 (SPLRCT)
S&P公益事業 300.56 +1.06 +0.36 (SPLRCU)
NYSE出来高 10.82億株 <.AD.N>
シカゴ日経先物6月限 ドル建て 20025 + 215 大阪比 <0#NK:>
シカゴ日経先物6月限 円建て 19970 + 160 大阪比 <0#NIY:>