[10日 ロイター] - 米国株式市場はダウ平均株価 (DJI)とS&P総合500種指数 (SPX)が続落。全般的に不安定な値動きとなり、ダウ平均は282ドル安で引けた。
ナスダック総合指数 (IXIC)は初の1万ポイントに乗せて終了。マイクロソフト (O:MSFT)が3.7%、アップル (O:AAPL)が2.6%それぞれ上昇し、指数をけん引した。
連邦準備理事会(FRB)はこの日の連邦公開市場委員会(FOMC)で異例の経済支援を継続すると改めて表明。国内総生産(GDP)は今年6.5%縮小するとしたほか、失業率は年末時点で9.3%になるとの見通しを示した。その上で、少なくとも2022年まで翌日物金利をゼロ近辺に維持するとした。
FOMCの声明発表とパウエルFRB議長の会見を受け、ダウとS&Pはプラス圏とマイナス圏を挟む値動きになった。
グローバルトのポートフォリオマネジャー、トム・マーティン氏は、GDPと失業率の見通しについて「今後は緩やかに回復するが、戻りには時間がかかることが示された」と述べた。
S&Pの銀行株指数<.SPXBK>は5.8%安と4月15日以来の大幅な下げを記録。金融株 (SPSY)は3.8%安で、S&P500の最大の下落要因になった。
プルデンシャル・フィオナンシャルのチーフ市場ストラテジスト、クインシー・クロスビー氏は「銀行株の下げは(パウエル議長が)イールドカーブ・コントロール(YCC、長短金利操作)について発言したことだろう。金利を低水準に維持するため、銀行にとっては実現してほしくない政策だ」と述べた。
個別株では製薬大手イーライリリー (N:LLY)が1.3%高。新型コロナウイルスに特化した治療薬が早ければ9月にも承認される可能性があるとロイターに明らかにした。
ニューヨーク証券取引所では値下がり銘柄数が値上がり銘柄数を2.25対1の比率で上回った。ナスダックでは1.86対1で値下がり銘柄数が多かった。
米取引所の合算出来高は約141億3000万株。直近20営業日の平均は約126億9000万株。
終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード
ダウ工業株30種 26989.9 -282.31 -1.04 27251. 27355. 26938. (DJI)
9 89 22 05
前営業日終値 27272.3
0
ナスダック総合 10020.3 +66.59 +0.67 10012. 10086. 9962.5 (IXIC)
5 32 89 8
前営業日終値 9953.75
S&P総合500種 3190.14 -17.04 -0.53 3213.4 3223.2 3181.4 (SPX)
2 7 9
前営業日終値 3207.18
ダウ輸送株20種 9579.07 -246.50 -2.51 (DJT)
ダウ公共株15種 824.72 -5.62 -0.68 (DJU)
フィラデルフィア半導体 2004.66 +6.57 +0.33 (SOX)
VIX指数 27.57 0.00 0.00 (VIX)
S&P一般消費財 1061.21 -4.22 -0.40 <.SPLRCD
>
S&P素材 366.84 -4.13 -1.11 <.SPLRCM
>
S&P工業 611.50 -14.94 -2.38 <.SPLRCI
>
S&P主要消費財 616.58 -0.92 -0.15 <.SPLRCS
>
S&P金融 416.70 -16.23 -3.75 (SPSY)
S&P不動産 227.30 -4.43 -1.91 <.SPLRCR
>
S&Pエネルギー 321.81 -16.65 -4.92 (SPNY)
S&Pヘルスケア 1193.84 -1.65 -0.14 (SPXHC)
S&P通信サービス 187.13 -0.48 -0.25 <.SPLRCL
>
S&P情報技術 1828.24 +30.43 +1.69 <.SPLRCT
>
S&P公益事業 308.93 -1.67 -0.54 <.SPLRCU
>
NYSE出来高 12.12億株 <.AD.N>
シカゴ日経先物6月限 ドル建て 22870 - 150 大阪比 <0#NK:>
シカゴ日経先物6月限 円建て 22860 - 160 大阪比 <0#NIY:>