[18日 ロイター] - 中国株式市場は上昇して引けた。当局者がさらなる改革と流動性の維持を約束したことを好感した。
深セン総合指数 (SZSC)は0.24%高。創業板(チャイネクスト)総合指数 (CNT)は0.091%高。
中国人民銀行(中央銀行)の易綱総裁は18日、人民銀は下半期の流動性を適度に潤沢な水準に維持すると述べた。新型コロナウイルス対策として導入した政策措置を適切な時期に巻き戻す出口戦略をあらかじめ検討しておくべきとも指摘した。
また、中国の証券規制当局トップは18日、資本市場改革を引き続き推し進めると表明。新型コロナウイルスが流行する中、市場の信頼回復を後押しすることが最優先だと指摘した。
一方、中国の銀行株は下落。政府は景気押し上げ支援のため、銀行に対して利益をあきらめるよう求めると表明した。
香港市場は前場の下げをかなり取り戻して引けた。中国当局の景気や資本市場支援策への発言を好感した。
ハンセン指数 (HSI)終値は16.47ポイント(0.07%)安の24464.94。前場は1.5%下落していた。
ハンセン中国企業株指数(H株指数) (HSCE)終値は6.82ポイント(0.07%)高の9916.45。前場は1.3%安だった。
ソウル株式市場は反落して引けた。新型コロナウイルスの新規感染者数が米国や中国で増加していることや、韓国と北朝鮮の関係緊迫化が懸念された。
サムスン証券のアナリストは、新型コロナ感染の第2波をめぐる懸念で景気回復期待が後退したと述べた上で、投資家は新興国市場で主要なイベントが予定されていないことから利益確定売りを出したようだとの見方を示した。
外国人投資家は1926億ウォン(約1億5927万ドル)相当の売り越し。
シドニー株式市場は反落して引けた。オーストラリアの失業率が約20年ぶりの高水準となったことや、新型コロナウイルスの新規感染者数が世界的に急増していることで、早期景気回復への期待が後退した。
5月の就業者数は22万7700人減となった。前月には過去最大の約60万人減を記録した。
新型コロナの新規感染者数が世界で急増し、836万人を超えたことも投資家心理を冷やした。
鉱業・素材株指数 (AXMM)が最も下落し、1.3%安となった。フォーテスキュー・メタルズ・グループ (AX:FMG)は4.2%急落した。
エネルギー株指数 (AXEJ)は下げ幅を縮め、0.3%安で引けた。 OLJPBUS Reuters Japan Online Report Business News 20200618T105911+0000