[ニューヨーク 30日 ロイター] - 米国株式市場は続伸し、ダウ平均株価 (DJI)は217ドル高で終了した。経済指標の改善が買いを後押しした。S&P総合500種指数 (SPX)は四半期ベースで19%強値上がりし、1998年以降で最大の伸びを記録した。
ダウ平均の伸びは四半期で約18%と87年以降で最大。ナスダック総合指数 (IXIC)も30%強と99年以降で最大となった。一方、S&P500は6月全体では2%の伸びにとどまったほか、年初来では依然として約4%の値下がりとなっている。
TDアメリトレード(シカゴ)のチーフ市場ストラテジスト、JJ・キナハン氏は「新型コロナウイルス感染を収束もしくは抑制できれば、米連邦準備理事会(FRB)がこれまで大量に資金を投入したこともあり、確実に急反転すると市場は期待している」と述べた。
6月の米消費者信頼感指数は98.1と、前月の85.9から上昇した。コロナ禍による景気の落ち込みにひとまず歯止めがかかった格好だが、感染再拡大が回復の道筋を阻害する恐れもあり、先行きへの不安は根強い。[nL4N2E747G]
FRBのパウエル議長もこの日の議会証言で、経済の道筋は「著しく不透明」だと強調した。[nL4N2E74MU]
米国立アレルギー感染症研究所のファウチ所長は30日、安全で有効なコロナワクチンが得られる保証はないと警告した。さらに国民が一丸となって感染防止に取り組まない場合、一日の感染者数は2倍以上に膨らむ恐れもあるとした。[nL4N2E74DA]
航空機大手ボーイング (N:BA)は5.75%安。ノルウェーの格安航空会社(LCC)ノルウェー・エアシャトル (OL:NWC)はボーイング製の航空機97機の注文をキャンセルしたと明らかにし、737MAX型機の運航停止および787型機のエンジン問題を巡りボーイングに補償を求める考えを示した。[nL4N2E7085]
配車大手ウーバー・テクノロジーズ (N:UBER)は4.9%高。食事配達のポストメイツの買収に向け協議中と報じられた。
ニューヨーク証券取引所では値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を2.02対1の比率で上回った。ナスダックでも2.09対1で値上がり銘柄数が多かった。
米取引所の合算出来高は107億2000万株。直近20営業日の平均は135億5000万株。
終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード
ダウ工業株30種 25812.88 +217.08 +0.85 25512.43 25905.38 25475.14 (DJI)
前営業日終値 25595.80
ナスダック総合 10058.77 +184.61 +1.87 9875.29 10085.59 9863.67 (IXIC)
前営業日終値 9874.15
S&P総合500種 3100.29 +47.05 +1.54 3050.20 3111.51 3047.83 (SPX)
前営業日終値 3053.24
ダウ輸送株20種 9172.72 +120.08 +1.33 (DJT)
ダウ公共株15種 767.50 +3.11 +0.41 (DJU)
フィラデルフィア半導体 1996.44 +52.54 +2.70 (SOX)
VIX指数 30.43 -1.35 -4.25 (VIX)
S&P一般消費財 1051.42 +17.86 +1.73 (SPLRCD)
S&P素材 354.83 +4.99 +1.43 (SPLRCM)
S&P工業 581.00 +3.75 +0.65 (SPLRCI)
S&P主要消費財 601.33 +4.81 +0.81 (SPLRCS)
S&P金融 385.49 +5.93 +1.56 (SPSY)
S&P不動産 216.39 +3.39 +1.59 <.SPLRCR>
S&Pエネルギー 287.46 +6.20 +2.20 (SPNY)
S&Pヘルスケア 1167.80 +20.76 +1.81 (SPXHC)
S&P通信サービス 179.88 +2.35 +1.32 (SPLRCL)
S&P情報技術 1840.10 +34.64 +1.92 (SPLRCT)
S&P公益事業 286.96 +1.17 +0.41 (SPLRCU)
NYSE出来高 11.88億株 <.AD.N>
シカゴ日経先物9月限 ドル建て 22340 + 110 大阪比 <0#NK:>
シカゴ日経先物9月限 円建て 22285 + 55 大阪比 <0#NIY:>
(S&Pセクター別指数は関連コンテンツでご覧ください; リフィニティブデータに基づく暫定値です。前日比が一致しない場合があります)