[12日 ロイター] - 米国株式市場は大幅に続伸して取引を終えた。新型コロナウイルスの追加経済対策への期待のほか、決算シーズンを控えてアマゾン・ドット・コムやアップルなどテクノロジー株が上昇したことを受けた。
アップル (O:AAPL)は新型iPhoneの発表が予想される13日のイベントを前に6.4%上昇。
アマゾン (O:AMZN)は4.8%高。13日から2日間の日程で恒例のセールイベント「プライム・デー」を開催する。マイクロソフト (O:MSFT)も2.6%上昇。S&P情報技術株は2.7%高となった。
S&P総合500種 (SPX)は1.6%高で、9月2日の過去最高値から約1%安い水準。先月は9%下回る水準まで下落していた。
ラーデンバーグ・サルマン・アセット・マネジメントのフィル・ブランカト最高経営責任者(CEO)は、アップルの大幅高に触れ、「市場をリードするのは再びハイテク企業だ。経済が拡大を続けているという事実に支えられている」と述べた。
トランプ米政権は11日、包括的な新型コロナウイルス経済対策法案を巡る協議の行き詰まりを受け、既に期限が切れた中小企業向け支援策の残余資金を活用した小規模なコロナ景気対策を可決するよう議会に求めた。これを受け、楽観的な見方が広がった。
パフォーマンス・トラスト・キャピタル・パートナーズのトレーディングディレクター、ブライアン・バトル氏は「米政権は選挙前に合意を完了させたいようだ。あとは共和党上院がどれだけ大きな数字を出すかにかかっている」と話した。
11月の大統領選で民主党候補のバイデン前副大統領が勝利する見方が強まっており、市場はインフラ支出の拡大や世界貿易の不確実性の低下など、バイデン氏が大統領になることで得られる潜在的な利益に注目し始めている。
リアルクリアポリティクスが集計したオッズによると、バイデン氏が勝つ確率は67%、トランプ氏が33%で、その差は過去最大に拡大した。
今週は大手金融機関のJPモルガン (N:JPM)とシティグループ (N:C)が決算を発表する。アナリスト予想では、S&P500企業の第3・四半期利益は前年比21%減で、第2・四半期の31%減から縮小する見通し。
その他の個別株では、ツイッター (N:TWTR)が5.1%高。ドイツ銀行が投資判断を「バイ」に引き上げた。来年まで成長が続くとみられるとした。
ニューヨーク証券取引所では値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を1.79対1の比率で上回った。ナスダックでも1.57対1で値上がり銘柄数が多かった。
米取引所の合算出来高は82億株。直近20営業日の平均は97億株。
終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード
ダウ工業株30種 28837.5 +250.62 +0.88 28671. 28957. 28659. (DJI)
2 12 90 67
前営業日終値 28586.9
0
ナスダック総合 11876.2 +296.32 +2.56 11732. 11965. 11704. (IXIC)
6 33 54 13
前営業日終値 11579.9
4
S&P総合500種 3534.22 +57.09 +1.64 3500.0 3549.8 3499.6 (SPX)
2 5 1
前営業日終値 3477.13
ダウ輸送株20種 11880.4 +18.49 +0.16 (DJT)
4
ダウ公共株15種 882.82 +7.01 +0.80 (DJU)
フィラデルフィア半導体 2433.48 +35.44 +1.48 (SOX)
VIX指数 25.08 +0.08 +0.32 (VIX)
S&P一般消費財 1287.14 +27.06 +2.15 (SPLRCD)
S&P素材 417.39 -0.63 -0.15 (SPLRCM)
S&P工業 686.01 +3.96 +0.58 (SPLRCI)
S&P主要消費財 684.04 +7.98 +1.18 (SPLRCS)
S&P金融 423.89 +4.77 +1.14 (SPSY)
S&P不動産 230.07 +1.12 +0.49 <.SPLRCR>
S&Pエネルギー 234.41 +0.73 +0.31 (SPNY)
S&Pヘルスケア 1271.84 +8.51 +0.67 (SPXHC)
S&P通信サービス 203.37 +4.80 +2.42 (SPLRCL)
S&P情報技術 2171.48 +57.40 +2.72 (SPLRCT)
S&P公益事業 324.74 +2.19 +0.68 (SPLRCU)
NYSE出来高 7.79億株 <.AD.N>
シカゴ日経先物12月限 ドル建て 23640 + 120 大阪比 <0#NK:>
シカゴ日経先物12月限 円建て 23615 + 95 大阪比 <0#NIY:>