[14日 ロイター] - 米国株式市場は続落して取引を終えた。追加の新型コロナウイルス経済対策が来月3日の米大統領選までに実現するという期待が後退。アマゾン・ドット・コムやマイクロソフトが下げを主導した。
ムニューシン財務長官は14日、追加の経済対策案について大統領選までの合意に懐疑的な見方を示した。
また、朝方発表された米金融大手の決算内容がまちまちだったこともセンチメント後退の要因だった。
ハーベスト・ボラティリティー・マネジメントのトレーディング・リサーチ部門責任者、マイク・ジグモント氏は、先週に比べて楽観論が後退しているとし、「マクロイベントとしての刺激策は、すでに株価に織り込まれている。問題は詳細がいつ明らかになり、刺激策がいつ発動されるかだ」と述べた。
S&P総合500種 (SPX)への寄与度が大きいアマゾン (O:AMZN)は2.3%安、マイクロソフト (O:MSFT)は0.9%安となった。
バンク・オブ・アメリカ (N:BAC)とウェルズ・ファーゴ (N:WFC)は期待外れの決算となり、それぞれ5.3%と6%の大幅安だった。これを受け、S&P500銀行株<.SPXBK>も2.4%下落した。
ストラテジストやファンドマネジャーによると、来月に迫った米大統領選・議会選で民主党が勝利する可能性を市場が消化し始めているという。
多くの投資家は、民主党候補のバイデン前副大統領が勝利すれば増税が実施されるとみるが、インフラ投資拡大や通商面の不透明感が低下するという利点を指摘する向きも増えている。
ニューヨーク証券取引所では値下がり銘柄数が値上がり銘柄数を1.51対1の比率で上回った。ナスダックでも1.95対1で値下がり銘柄数が多かった。
米取引所の合算出来高は82億株。直近20営業日の平均は96億株。
終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード
ダウ工業株30種 28514.00 -165.81 -0.58 28731.3 28792. 28461. (DJI)
0 56 73
前営業日終値 28679.81
ナスダック総合 11768.73 -95.17 -0.80 11889.0 11939. 11714. (IXIC)
7 92 35
前営業日終値 11863.90
S&P総合500種 3488.67 -23.26 -0.66 3515.47 3527.9 3480.5 (SPX)
4 5
前営業日終値 3511.93
ダウ輸送株20種 11887.49 +104.27 +0.88 (DJT)
ダウ公共株15種 875.19 -0.86 -0.10 (DJU)
フィラデルフィア半導体 2417.20 -12.93 -0.53 (SOX)
VIX指数 26.35 +0.28 +1.07 (VIX)
S&P一般消費財 1269.19 -18.38 -1.43 (SPLRCD)
S&P素材 414.92 +1.44 +0.35 (SPLRCM)
S&P工業 682.35 +3.64 +0.54 (SPLRCI)
S&P主要消費財 680.44 -3.54 -0.52 (SPLRCS)
S&P金融 411.55 -4.44 -1.07 (SPSY)
S&P不動産 223.54 -2.63 -1.16 <.SPLRCR>
S&Pエネルギー 231.47 +0.71 +0.31 (SPNY)
S&Pヘルスケア 1253.94 -8.76 -0.69 (SPXHC)
S&P通信サービス 201.66 -2.41 -1.18 (SPLRCL)
S&P情報技術 2146.00 -11.82 -0.55 (SPLRCT)
S&P公益事業 321.96 -0.49 -0.15 (SPLRCU)
NYSE出来高 8.02億株 <.AD.N>
シカゴ日経先物12月限 ドル建て 23570 - 20 大阪比 <0#NK:>
シカゴ日経先物12月限 円建て 23550 - 40 大阪比 <0#NIY:>