[ニューヨーク 30日 ロイター] - 米国株式市場は、ハイテク大手の売りが膨らみ反落した。新型コロナウイルス感染拡大を巡る懸念や米大統領選を目前に控えた警戒感が重しになり、週間でも3月以来の大幅安となった。
米国で確認された新型コロナ感染者数はこの日、累計900万人を突破。また、欧州諸国が感染拡大防止に向けて制限措置の導入に動く中、景気への影響も懸念もされる。
11月3日の米大統領選を控えた投資家の不安を反映し、シカゴ・オプション取引所(CBOE)のボラティリティー・インデックス(VIX、恐怖指数) (VIX)は20週間ぶりの高水準を若干下回って終了した。
コロンビア・スレッドニードルの株式ポートフォリオマネジャー、ピート・サントロ氏は「大統領選まで2営業日を残す中、市場参加者は不意打ちを食らわぬよう備える動きになった」と指摘した。
アップル (O:AAPL)は5.6%安。前日引け後に発表した第4・四半期(7─9月)決算は、売上高と利益が市場予想を上回ったものの、iPhoneの売上高が市場予想を下回ったことが嫌気された。
アマゾン・ドット・コム (O:AMZN)は5.45%安。第3・四半期決算は前期に続き利益が過去最高を記録。一方、新型コロナ対策関連コストが拡大すると予想した。
フェイスブック (O:FB)も6.3%安。第3・四半期の売上高と利益はともに予想を上回った。新型コロナ流行を背景にネット広告の出稿が増加し、利益を押し上げたが、このトレンドが変われば、2021年の広告収入の伸びに影響を及ぼす可能性があると見通した。
バーンセン・グループの最高投資責任者デイビッド・バーンセン氏は「これら銘柄は全て過度に評価されており、いずれリプライスされるだろう。ただ、その時期は不明だ」と述べた。
アルファベット (O:GOOGL)は3.8%高。第3・四半期決算は売上高がプラスに転換し、アナリスト予想を上回った。
ツイッター (N:TWTR)は21%強急落。第3・四半期の1日当たりアクティブユーザー数が1億8700万人と、アナリスト予想を下回ったほか、米大統領選が広告収入に影響する恐れがあるとの見通しを示した。
週足では、ダウ工業株30種 (DJI)が6.5%、S&P総合500種 (SPX)が5.6%、ナスダック総合 (IXIC)が5.5%下落。
10月としては、ダウが4.6%、S&Pが2.8%、ナスダックが2.3%下落した。
ニューヨーク証券取引所では値下がり銘柄数が値上がり銘柄数を1.83対1の比率で上回った。ナスダックでも2.63対1で値下がり銘柄数が多かった。
米取引所の合算出来高は103億1000万株だった。
終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード
ダウ工業株30種 26501.60 -157.51 -0.59 26572.2 26639.1 26143. (DJI)
7 8 77
前営業日終値 26659.11
ナスダック総合 10911.59 -274.00 -2.45 11103.4 11129.8 10822. (IXIC)
7 1 57
前営業日終値 11185.59
S&P総合500種 3269.96 -40.15 -1.21 3293.59 3304.93 3233.9 (SPX)
4
前営業日終値 3310.11
ダウ輸送株20種 11106.19 -77.33 -0.69 (DJT)
ダウ公共株15種 857.77 -9.88 -1.14 (DJU)
フィラデルフィア半導体 2246.15 -37.50 -1.64 (SOX)
VIX指数 38.02 +0.43 +1.14 (VIX)
S&P一般消費財 1172.03 -36.27 -3.00 (SPLRCD)
S&P素材 396.87 -0.58 -0.15 (SPLRCM)
S&P工業 641.01 -0.57 -0.09 (SPLRCI)
S&P主要消費財 639.46 -2.97 -0.46 (SPLRCS)
S&P金融 396.09 +1.08 +0.27 (SPSY)
S&P不動産 211.46 -1.58 -0.74 <.SPLRCR>
S&Pエネルギー 216.82 +0.41 +0.19 (SPNY)
S&Pヘルスケア 1184.32 -0.85 -0.07 (SPXHC)
S&P通信サービス 196.55 -1.96 -0.99 (SPLRCL)
S&P情報技術 1948.66 -48.67 -2.44 (SPLRCT)
S&P公益事業 316.92 -3.00 -0.94 (SPLRCU)
NYSE出来高 12.63億株 <.AD.N>
シカゴ日経先物12月限 ドル建て 23165 + 285 大阪比 <0#NK:>
シカゴ日経先物12月限 円建て 23145 + 265 大阪比 <0#NIY:>