[ニューヨーク 6日 ロイター] - 米国株式市場はほぼ変わらずで取引を終えた。米大統領選で民主党候補のバイデン前副大統領が勝利する可能性が高まる一方、この日発表された雇用統計では米経済回復のハードルが依然として高いことが示された。
米大統領選は6日、開票作業が続く激戦州のペンシルベニアとジョージアで、バイデン氏が再選を目指すトランプ大統領を逆転し、リードを維持している。
週間上昇率は主要3株価指数いずれも4月以降で最大となった。米選挙が接戦となったことで、バイデン政権による企業への規制強化を巡る懸念が和らいだ。
TDアメリトレードのチーフ市場ストラテジスト、JJ・キナハン氏は「株価が毎日上がることはない。ある時点で下押し圧力がやや高まるのは当然だ」と述べた。
上院議会選では4議席がまだ決まっていない。共和党が過半数を維持すれば、バイデン政権の法案のほとんどが阻止される可能性が高まる。
ストーンエックス・グループのグローバル市場ストラテジスト、ユセフ・アバシ氏は、バイデン氏がジョージア州を制すれば、民主党が残っている上院議席を一部獲得する可能性が高まると懸念されていると述べた。
米労働省が6日に発表した10月の雇用統計は、非農業部門雇用者数が前月比63万8000人増と、前月の67万2000人増から伸びが鈍化した。新型コロナウイルス感染が各地で再拡大し、政府支援が先細る中、景気回復ペースが失速している兆候が改めて示された。
その後、米共和党のマコネル上院院内総務は6日、景気回復を示唆する経済指標を踏まえ、追加の新型コロナウイルス経済対策は提案されている3兆ドルよりも小規模にすることが適切との認識を示した。
個別銘柄では、米香水・化粧品のコティ (N:COTY)が22.16%高。四半期決算が新型コロナウイルス禍から持ち直し、予想外の黒字となった。
米携帯電話大手TモバイルUS (O:TMUS)は5.37%高。5日、第3・四半期(9月30日まで)の月額払い(ポストペイド)の契約者数が予想以上に増加したと発表した。
ゲームソフト会社のエレクトリック・アーツ (O:EA)は7.12%安。四半期売上高が予想を下回った。
米取引所の合算出来高は103億6000万株。直近20営業日の平均は92億3000万株。
ニューヨーク証券取引所では値下がり銘柄数が値上がり銘柄数を1.41対1の比率で上回った。ナスダックでは1.63対1で値下がり銘柄数が多かった。
終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード
ダウ工業株30種 28323.4 -66.78 -0.24 28399. 28431. 28189. (DJI)
0 13 96 50
前営業日終値 28390.1
8
ナスダック総合 11895.2 +4.30 +0.04 11869. 11920. 11737. (IXIC)
3 90 54 13
前営業日終値 11890.9
3
S&P総合500種 3509.44 -1.01 -0.03 3508.3 3521.5 3484.3 (SPX)
4 8 4
前営業日終値 3510.45
ダウ輸送株20種 11614.6 -54.93 -0.47 (DJT)
5
ダウ公共株15種 881.76 -3.68 -0.42 (DJU)
フィラデルフィア半導体 2529.27 +40.11 +1.61 (SOX)
VIX指数 24.86 -2.72 -9.86 (VIX)
S&P一般消費財 1258.63 -3.42 -0.27 (SPLRCD)
S&P素材 427.15 +0.71 +0.17 (SPLRCM)
S&P工業 687.16 +0.91 +0.13 (SPLRCI)
S&P主要消費財 668.93 +2.95 +0.44 (SPLRCS)
S&P金融 414.07 -3.37 -0.81 (SPSY)
S&P不動産 220.74 -0.93 -0.42 <.SPLRCR>
S&Pエネルギー 218.58 -4.78 -2.14 (SPNY)
S&Pヘルスケア 1282.04 +1.97 +0.15 (SPXHC)
S&P通信サービス 211.48 -0.19 -0.09 (SPLRCL)
S&P情報技術 2137.67 +6.29 +0.30 (SPLRCT)
S&P公益事業 325.77 -0.75 -0.23 (SPLRCU)
NYSE出来高 9.76億株 <.AD.N>
シカゴ日経先物12月限 ドル建て 24340 0 大阪比 <0#NK:>
シカゴ日経先物12月限 円建て 24330 - 10 大阪比 <0#NIY:>
(S&Pセクター別指数は関連コンテンツでご覧ください; リフィニティブデータに基づく暫定値です。前日比が一致しない場合があります)