[ニューヨーク 12日 ロイター] - 15日からの週の米株式市場は、ホテルやクルーズ船運航会社など、新型コロナウイルス禍で深刻な打撃を受けた観光レジャー関連企業の四半期決算が注目される。
ホテルなどのホスピタリティ業はここ約1年、コロナ禍で業績が悪化し株価は急落。ホテル大手マリオット・インターナショナルやクルーズ船運航ノルウェージャン・クルーズラインズの株価は過去1年間で12%下落し、S&P総合500種指数の約17%高と対照的だ。
発表される決算は、どの企業の財務状態が健全で、経済活動再開の恩恵を最も享受するか見極める手掛かりとなりそうだ。
ガベリ・ファンズのポートフォリオマネジャー、アダム・トリビジョン氏は、業績は全般に悪い見込みで、どの企業が回復するかが鍵だと指摘する。
投資家は、バイデン政権のワクチン接種加速の取り組みが、景気回復にどの程度効果を発揮するか注目している。
フィデリティ・セレクト・レジャー・ファンドのポートフォリオマネジャー、ウィル・ヒルカート氏は、コロナ禍後の世界がどのようになるかが見える機会が今後6ー9カ月の間に出てくる、とみている。
17日にヒルトン・ワールドワイド・ホールディングスとハイアット・ホテルズが、18日にマリオット、ノルウェージャン・クルーズラインズ、トリップアドバイザーが決算を発表する予定。
ガベリ・ファンズのトリビジョン氏は、ホテルの会合部門の予約に注目するという。ホテルチェーンの顧客の25%がビジネス関連が占める。