[12日 ロイター] - 特別買収目的会社(SPAC)による米規制当局への新規株式公開(IPO)申請が12日、過去最多の28件となった。英富豪のリチャード・ブランソン氏や、 スターウッド・キャピタル・グループのバリー・スターンリクト最高経営責任者(CEO)らが申請した。
SPACリサーチのデータによると、SPACのIPO調達額は昨年、過去最高の820億ドルに達した。2021年はこれまでに144社が総額457億ドルを調達。SPACのIPOは勢いを増しており、著名投資家や政治家、スポーツ選手などが出資している。
スターンリクト氏のジョーズ・ジャガーノート・アクイジションは12日、最大2億ドルのIPOを申請した。この日申請を行った著名投資家にはこのほか、ブランソン氏や米オンラインメディアのバズフィード元会長、ケン・レラー氏が含まれる。
これまでの過去最多は2月5日の13件で、12日はこの2倍以上となった。
SPACを通じたIPOは、規制当局の監視が比較的緩いほか、達成されるバリュエーションなどを巡る確実性が高く、企業の上場手段として需要が高まっている。 OLJPBUS Reuters Japan Online Report Business News 20210215T011945+0000