[24日 ロイター] - 一般航空機製造者協会(GAMA)によると、2020年における世界のビジネスジェット機納入は前年比20.4%減の644機となった。新型コロナウイルス感染拡大で前半に生産が影響を受けたという。
米ゼネラル・ダイナミクス傘下のガルフストリームやカナダのボンバルディア、米テクストロンなどのビジネスジェット機メーカーは10─12月に回復を示したものの、業界は今年中にコロナ禍前の水準までの完全な回復は見込めないとしている。
収容人数の少ないビジネスジェット機は、新規購入者やレジャー旅行、プライベート機の所有を考える個人富裕層の需要を背景に、商用機より速やかに感染流行の影響を脱している。
ブラジルの小型航空機メーカー、エンブラエルのエグゼクティブジェット部門のチーフエグゼクティブであるマイク・アマルフィターノ氏は、GAMAのデータに関するオンラインブリーフィングで、「行動変容が起きている。購入者はこれまでは、航空機のパフォーマンスに関心を持っていたが、今ではクリーンかどうかを気にしている。空気の質を重視している」と述べた。
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納入には、移動と製造に対する規制が影響。一方、企業需要は低迷が続いている。
しかし、シグネチャー・フライト・サポートのTony Lefebvre最高執行責任者(COO)は、世界規模でのワクチン配布進展に伴う企業の移動需要の「萌芽」が見えると指摘。同じブリーフィングで、「出張のフライトで回復が見え始めている」と述べた。