オンセミ（ON）は1日、業務の簡素化と経費削減のため、全世界で約1000人の従業員を削減する計画を明らかにした。
同社は、電気自動車（EV）市場の需要減退と顧客企業の製品供給過剰に起因する困難に直面している。
規制当局に提出された文書によると、人員削減以外にも、オンセミは9つの拠点を統合し、2025年を通してさらに約300人の従業員を配置転換または移動させる予定だ。
同社は、2024年と2025年の人員削減に伴い、6,500万ドルから8,000万ドルの費用が発生すると予想している。これらの費用は、従業員の退職金、従業員手当、雇用関連税金の支払いに充てられるが、その大半は2024年に発生すると予想されている。
ドイツ銀行のアナリストによると、オンセミの首脳部は、これらの措置によって削減された費用の大部分を、現在進行中の従業員や他の事業分野に振り向ける意向であり、その結果、将来予測される事業費用の変化は最小限にとどまるだろう。
「要約すると、これらの措置は、製造プロセスの生産性と運営経費を向上させつつ、将来の成長に向けた特定分野への投資を行うという同社のコミットメントに沿ったものであると評価する」と彼らはコメントしている。
さらに、ウェルズ・ファーゴのアナリストは、オンセミの戦略は、可能な限り製造工程を外注し、ビジネスサイクルのあらゆる段階において一貫して高いレベルの工場利用を目指すという同社の永続的な意思を示していると解釈している。
オンセミの株価は金曜日の市場開始時に1.5％下落した。
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