ローゼンブラット証券は21日、アップル（AAPL）の株価を「買い」に格上げし、同社のアップル・インテリジェンス・プラットフォームによるプライバシー重視の姿勢が、人工知能（AI）市場における同社の地位を高める重要な要素であるとしている。
このアップグレードの決定は、投資会社が実施した、米国の消費者がAI技術に求める主な機能はプライバシーであるという調査結果を受けたものである。
500人以上から意見を集めたこの調査では、初期のスマートフォンAIアプリケーションの15の基本的な属性を評価するために「最大差」ランキングシステムが採用された。最も評価された属性は「プライバシー」で、好意的な回答が17.8％を占め、2位の「分析洞察力」を5.6ポイント上回った。
「アップルは、データ処理をデバイス内で行うことを戦略の中心に据えており、アプリケーション市場における広告のプライバシー対策を強化してきた実績があり、競合するAIデベロッパーのプライバシーエラーとは対照的である。
ローゼンブラット氏はまた、アップルが戦略的に特化した大規模言語モデル（LLM）と独自のアップル・シリコンの開発に重点を置いていることを強調した。
アルファベット（GOOGL）、アマゾン（AMZN）、メタ（META）、マイクロソフト（MSFT）といった企業は今年、資本財への支出を前年比で400億ドル近く増やすと予測されている。一方、アップルは資本財への支出を安定的に維持すると予想されており、アナリストが指摘するように、安定的で一貫した投資戦略を示唆している。
「このように、アップルは利益率を維持しつつ、プライベート・クラウド・コンピュート機能を通じてサードパーティ・サービスと統合することで、これら他社の大規模な設備投資から恩恵を受ける立場にある」とアナリストは付け加えた。
ローゼンブラットはまた、AAPL株の目標株価を196ドルから260ドルに引き上げており、約24％の値上がりの可能性を示している。
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