インテル（INTC）株は現在、金曜日の取引終了時よりも5％以上高い価格で取引されているが、この値上がりには明確な理由がない。みずほ証券のアナリストは、投資家が半導体株のショート・ポジションをカバーする傾向が確実に見られると指摘している。
同証券会社は次のように述べている：「ARMの株価は金曜日に8％上昇し、AMDの株価は5％上昇し、前週は8％近く上昇した。AI半導体株をロング・ポジションで保有する投資ファンドが、このセクターの保有株を減らし、他のセクターに投資をシフトしたい場合、エヌビディア、ブロードコム、マイクロン・テクノロジーの株式の一部を売却し、ショート・ポジションを解消する可能性が高い。"
みずほによれば、この傾向はAMDやインテルなどの銘柄に影響を与えるだろうとしており、インテルの第2四半期の見通しは、中国における貿易制限のため、四半期初めにすでに平均予想よりも低く設定されていたと指摘している。"
"そのため、第2四半期は粗利益率と一株利益が最下位になると予想され、株価は30ドルの大台を割り込まなかった。"と彼らは続けた。「投資家が第3四半期のガイダンスの大幅な引き下げや、パソコンやデータセンター向けの先端技術を使った新製品の発売延期を予想していたのでなければ、株価を押し下げるような追加的なネガティブ・イベントは予想されない。長期投資家はインテル株の購入に強い関心を示していないため、今後数ヶ月で30ドル台半ばを超える価格まで大きく回復する可能性は低い、と私は考えている」とアナリストは付け加えた。
全体として、インテルの見通しは魅力的ではなく、ダイナミックな成長の兆候は見られないというのがみずほの評価だ。
最近のインテルの株価上昇について、一部の市場関係者は、7月9日から11日まで開催されるセミコン・ウェスト見本市に関連しているのではないかと指摘している。
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