[メルボルン 5日 ロイター] - アジア時間の原油先物は下落。米石油在庫の増加を受け、新型コロナウイルスのオミクロン変異株拡大を背景とした需要減少への懸念が強まった。
米石油協会(API)が4日発表した12月31日までの週の米ガソリン在庫は710万バレル増、留出油在庫は440万バレル増と、市場予想を上回る増加となった。
0329GMT(日本時間午後0時29分)時点で、北海ブレント先物は0.28ドル(0.4%)安の1バレル=79.72ドル。米WTI原油先物は0.29ドル(0.4%)安の76.70ドル。
バークレイズのアナリスト、アマプリート・シン氏は、オミクロン株感染による症状が当初の予想より軽度であることが示される中、石油需要への影響は比較的軽微になるとみている。それでも「国境をまたぐ移動の制限強化や最近の感染拡大の規模だけでも一定の影響が生じるだろう」と述べた。